くらし情報『日本初の女性獣医師語る震災 子供の目輝いた「動物との絆」』

2017年6月30日 11:00

日本初の女性獣医師語る震災 子供の目輝いた「動物との絆」

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「うちはね、みなさん、2世代、3世代の長〜いお付き合いです。というのも私は“日本最古の女性獣医師”ですから」

そう語るのは、都内の赤坂見附駅からほど近いビルの2階、「365日開院・夜間急患対応」を実施している「赤坂動物病院」の総院長の柴内裕子先生(81)。“日本最古”という自己紹介は裕子先生の定番だが、決して大げさな話ではない。獣医師を志すきっかけは、戦時中にまでさかのぼる。少女のころにかわいがっていた犬や動物を、理不尽な戦争のため次々に失った体験からだ。その決意を貫き、この赤坂で、日本で初めて開業した女性獣医師となったのが27歳のとき。

「当時は、ほとんどの動物病院にレントゲンもない時代。フィラリアの予防薬もなく、犬の寿命も7〜8年という、日本のペットと飼い主にとって実に不幸で情けない時代でした」(裕子先生)

世界から30年はゆうに遅れていたというペット環境途上国の日本社会のなかで、裕子先生はペット相談や飼育書の出版などの啓発活動に加え、いちはやくアニマルセラピーを導入。

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