2018年5月21日 11:00
女優・有馬稲子“離婚騒動”真っ最中だった50代の貴重経験
最近、“現役バリバリ”で活躍している80歳以上の女性が目立ちます。「人生100年時代」ともいわれる今、年を重ねるほどに輝く秘訣は何なのか。素敵な大先輩の言葉に、大きなヒントがありました。“生涯現役”を実現するための50代の過ごし方ーー。
「私の50代は、離婚騒動のまっ最中。相手ともめて4年もたっていたので、心がめげて生きる望みも失っていた私は、いつ、どうやって死んでしまおうか、そんなことばかり考えていたんです」
そう語るのは、女優・有馬稲子さん。宝塚から映画界に進み、小津安二郎、今井正ら名匠の作品に出演。舞台女優としても活躍し、近年は朗読劇で新境地を披露する有馬さんだが、「いちばん激動だった時代は50代のときかもしれない」と当時を振り返る。
2度目の結婚生活は安定した家庭を築こうと、仕事をセーブした時期もあったが、幸せは続かず、夫の事業が傾くと、夫婦の間に軋みが生じた。
「男らしい人だと思っていましたが、仕事がうまくいかずにお酒に溺れ、ついには酒乱になってしまって。