日越友好のシンボルとなる新作ミュージカル『アニオー姫』9月にKAAT神奈川芸術劇場で上演
400年前の日越両国の史実を題材にした新作ミュージカル『アニオー姫』の製作発表会見が5月27日、都内で行われ、荒木宗太郎を演じる田代万里生、小野田龍之介(Wキャスト)、アニオー姫役の音くり寿、ドー・ファン・ザ・ハン(Wキャスト)をはじめ、クリエイティブチームが出席。メインキャスト4名は舞台衣裳を着用し、メイン曲とデュエット曲を初披露した。
朱印船貿易の時代、長崎の商人・荒木宗太郎は、現在のベトナム中部にあたる広南国の王女・玉華姫と出会い、やがて国境を越えて結ばれる。姫は長崎の人々から「アニオーさん」と呼ばれ親しまれ、嫁入りした異国の地で生涯を送った。今も長崎の祭「長崎くんち」に受け継がれるこの史実をモチーフに2026年9月、『アニオー姫』がKAAT神奈川芸術劇場で世界初演を迎える。
日本の商人とベトナムの王女との史実に基づく愛と絆を描き、日越友好のシンボルとなることを目ざし制作されるオリジナルミュージカル。荒木宗太郎は、朱印船「荒木船」の船長で、勇気と知恵を兼ね備え、人を助ける優しさと商人としての誇りを持つ。グエン王の信頼を得て「グエン・タイラン(阮太郎)」の名を授かるという役どころだ。
荒木宗太郎を演じる田代は、『エリザベート』などで圧倒的存在感を放った注目俳優。
「もう16~17年ミュージカルに出演しているが、日本人を演じたことがなかった」と明かし、「初めて日本人の血を活かせる時が来ました。それに荒木宗太郎が活躍した長崎生まれなので、それも嬉しいこと」と喜びを語る。そして「日本とベトナムをつなぐお話で、基本的には史実に基づいている。それも僕にとって大きなこと」と意気込んだ。
Wキャストで荒木宗太郎役を務めるのは、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などで活躍する小野田。「本当に特別な物語」だと思い入れを語り、「ぜひ長崎でも上演できれば」と期待を寄せた。
アニオー姫(ゴックホア姫)は自由奔放で好奇心旺盛、お忍びで町に出かけるのが大好きなお転婆姫。
自らの心で人生を選ぶ芯の強さを持つというキャラクター。元宝塚歌劇団花組の実力派である音は「ベトナムの女性はとてもエネルギッシュで華やか。パワフルで魅力的だなと刺激を受けた」と、l公演に先立ち初訪問したベトナムの印象をコメント。役作りに活かしていると語った。
そして、ベトナムでのオーディションで選ばれた新星、ドー・ファン・ザ・ハンが、Wキャストでアニオー姫を演じる。
現在18歳で、今は日本語の勉強をしながら、公演本番に向けて日本に滞在しており、「日本語は難しいですがそれが楽しいです。日本の皆さんが温かい気持ちで接してくださっている」と声を弾ませる。来日の際には、実母が数日日本に滞在したそうで、「母がベトナムに帰るときは、少し泣いてしまいましたが、それは(故郷を離れた)アニオー姫も感じたことだと想像しながら、役作りに励んでいる」と話していた。
取材・撮影・文:内田涼
<公演情報>
ミュージカル『アニオー姫』~ Hẹn gặp lại 再び~
総監督・演出・台本・作詞(日本語):大山大輔
作曲:チャン・マィン・フン
台本/作詞(ベトナム語):ハー・クアン・ミン
振付:本間憲一
アーティスティックアドバイザー:本名徹次
【キャスト】
田代万里生、小野田龍之介(Wキャスト)
音くり寿 ドー・ファン・ザ・ハン(Wキャスト)
今井清隆、吉沢梨絵、井料瑠美、栗原英雄、戸井勝海、斎藤准一郎、蛭牟田実里、淺場万矢、ホアン・フォン・リン、大越やよい、鈴木楓加
藤浦功一、廣瀬喜一、村上幸央、武藤寛、森山大輔、石田優月、今村心音、牛丸颯希、篠田果鈴、上西郷太、傳法谷みずき、中村ひかり、楢原じゅんや、矢野友実、山下麗奈
2026年9月12日(土)〜9月27日(日)※21回公演を予定
会場:神奈川・KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉
関連リンク
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/anio/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2667642&afid=P66)
公式サイト:
https://musical.anio.jp/