2021年10月23日 12:00
1950年代のレトロかわいい“マイホーム”が現代を映し出す、『Home, I’m Darling~愛しのマイホーム~』観劇レポート
10月20日に東京・シアタークリエにて開幕した『Home, I’m Darling〜愛しのマイホーム〜』の初日公演を鑑賞する機会に恵まれた。
イギリスの劇作家ローラ・ウェイドによる戯曲で2018年に初演され、翌年にロンドン・ウェストエンドに進出、2019年度のローレンス・オリヴィエ賞でベスト・ニュー・コメディ賞を獲得した本作。日本初演となる今回は白井晃が演出を手がけ、キャストには鈴木京香、高橋克実、江口のりこ、青木さやか、袴田吉彦、銀粉蝶の6人が名を連ねた。
劇中では、現代のロンドン近郊を舞台に、1950年代のライフスタイルをこよなく愛する専業主婦のジュディ(鈴木)と夫ジョニー(高橋)を中心とした物語が展開された。3年前に職を失って以来、愛する夫のために完璧な主婦を目指していたジュディだったが、夫婦間に長年横たわっていた隠しごとが露わになると、家庭崩壊の危機が訪れて──。
『Home, I’m Darling~愛しのマイホーム~』より
ステージ上に広がっているのは、カラフルで曲線的なデザインがレトロかわいいミッドセンチュリー調のインテリアで彩られたジュディとジョニーの“マイホーム”だ。