窪塚洋介×亀梨和也、信頼から生まれたバディの進化「僕にとってずっと大きな存在」
(撮影/梁瀬玉実)
再び、あの“カモトラコンビ”が帰ってきた。窪塚洋介と亀梨和也がW主演で、悲痛な想いを背負った被害者の代わりに裁きを下す復讐屋を演じた「外道の歌」。DMM TVで配信され話題となったSEASON1に続いて、SEASON2が現在独占配信中。ダークな世界観と刺激的な内容に新たな豪華キャストも加わり、パワーアップした続編。窪塚と亀梨のコンビネーションの良さが伝わってきたインタビューからも今作の魅力が伝わるはずだ。
いつも自分たちの作品を観てくれる層とは別の層からの反響があった
――待望の続編になりますが、SEASON1から久しぶりに撮影をされて、すぐにキャラクターの関係値は取り戻せたのでしょうか。
窪塚洋介(以下、窪塚)そうですね。SEASON1のラストと直結したシーンから入ったので、もう一昨日撮影終わったばかりみたいな感覚でできました。
役もそうですし、現場作りも違和感なくSEASON2に入れましたね。
亀梨和也(以下、亀梨)本当にそうですね。1年空いていたので、スムーズに入っていけるかなっていうのはあったんですけど、衣装合わせであったり、スタッフさんの顔ぶれを見たり。序盤は前SEASONの直結の部分の撮影からほぼ入れたのでスッと入れました。ちゃんと1で登ってきた山の景色から行けたことが良かったなって。
――前作は大反響でしたが、その声はお二人に届いておりましたか。
窪塚漫画原作が人気ということもあって、普段は俺の作品をあまり観ないような層の方たちからも「観たよ」という言葉をもらいましたね。
亀梨そう。
僕も一緒にお仕事をしている関係者の方たち、とくに男性陣たちが熱量を持って、感想を言ってくれて。今までと流れが違うような感じがしましたね。
――続投というところで、作品の世界観や役を突き詰めていきたいなって思われたところはどんなところでしょうか。
窪塚カモは、低い声を安定して出すっていうところですかね。台詞が少ない中、トライしました。今回4年前に戻るシーンは、父としての表情もあって。SEASON1も2もあのシーンでクランクアップしているんですよ。すごくキツいシーンだけど、カモとしての悲しい土台が生まれました。
ファニーなシーンを撮っている時も、その痛みはあるわけだから、動かなかったり、笑わなかったりするっていう。笑顔を見せない役なんですよね。
亀梨僕のトラの場合は、1を追っかけすぎず、体の中に残っていることは引っ張り出して、2の流れの中でどう存在するかということを考えて演じました。監督や現場でのあり方、物語の展開に身を寄せていきましたね。
――トラは躍動して、アクションの音からバチバチにすごかったですよね。
亀梨すごかったですよね。トライしている時は、お芝居だし、セリフもあるし、決まりはあるけど、躍動感は大切にしていました。自分の癖として、カタくなりがちなんで。
トラを演じる時は、ずっと動いているような人でいたいと思って。1の時とは、心の変化を繊細に持ってなきゃいけないというのはもちろんありましたけど、監督の表現の温度感と合わせるというか。自分のお芝居を提示してみて、「それだと決まりすぎですかね」っていう時もあって、そこからどう崩せるかって考えましたね。
窪塚キマリすぎないように?
亀梨そう。キメに行ってるわけではないのに、どうしてもキマっちゃうから(笑)。カモが動けないからこそ、トラが動いた時に意味を持ち、止まった時にすごく意味を持つのかもしれない。
亀ちゃんの自由さが羨ましかったです
――奈々子とカモトラの3人が古書店で広げる、ホッとできるようなコミカルパートは相変わらず面白いです。
亀梨コミカルなシーンのベースは台本に沿ったところではあるんですけど、そこに僕が自由に味付けさせてもらえました。
窪塚いやいや、羨ましかった!
亀梨カモさんはほどんと動けず、そこにいてくれている感じでしたもんね。
窪塚そう。幼稚園のお遊戯会で木の役をやったことがありますが、本当に木になったみたいに動けず(笑)。
亀梨竹でしたね(笑)。
窪塚奈々子とトラのやりとりを見ていて、ちょっと窓の外を見るとかもできないんですよ。動きを加えると「今のは、ちょっとカモさんっぽくなかったです」って言われるんで。窓の外を見るとか、ちょっと空を見上げるとかもできなくて、がんじがらめでしたね(笑)。
亀梨トライはしていたけど、竹でしたから(笑)。
窪塚ファニーなシーンの亀ちゃんの自由さは本当に羨ましかったです。
亀梨でも、セッティングの時は、みんなで話したりとかして。SEASON1の時より奈々子役の南沙良さんが心開いてくれている感じがしました。不思議ですけど1を経て、1年空いてより3人の密度が深まった感じがして。
窪塚現場から帰るスピードは、相変わらず速かったけどね。
亀梨相変わらずでしたけど、現場でいろいろお話をしてくれるようになって。もちろん、それぞれのキャラクターを背負って現場にいる中、すごく自然な感じで役に入れている感じがしました。
――監督からディレクションで印象的な演出はありましたか。
窪塚たくさんありますよ。俺と沙良ちゃんと亀ちゃんの3人の中だったら、1番言われていたというか。リハでやってみたことが通らないっていうことが1番多かったと思います。でも、監督の撮りたいものが分かったので、安心感はありましたね。SEASON1の時は、アクションシーンで「カモさんはジェイソンなんで」っていう方向性を提示してもらって。不死身のジェイソンっぽい動きっていうのを言ってくれたことによって、イメージしやすかったです。
亀梨僕は大雑把に設計図を渡されるみたいな感じで。「ここからスタートして、ここにたどり着きたい」みたいなって感じでやってみて。僕は広げてやってみて、ダメなものは削っていくみたいな感じで作り上げていきましたね。
窪塚さんはずっと大きな存在でいてくれる
――お互いに最初の第一印象から、SEASON1と2を経て印象が変わったところはありますか。
亀梨信頼関係は深まって、頼れる存在だなという想いが増しました。
窪塚亀ちゃんは環境が変わったでしょ。それもあるからか、普段の雑談にも感謝の想いを語る場面が増えたなという印象で。良かったなっていうと親戚の人みたいかな(笑)。
亀梨いえ。僕がお仕事を始めた頃から活躍されていて、テレビや映画で作品を拝見させてもらっていたので、ずっとカリスマお兄さんみたいな感じで(笑)。この現場ではカモとしてずっと存在してくれましたし、僕にとってずっと大きな存在でいてくれるので、ありがたかったですね。
窪塚いえいえ。亀ちゃんのトラはカロリーを使う役で負荷がすごいでしょ。セリフ量も、アクションの量も、関西弁もあるし。大変な役を真摯に真っ直ぐやってる姿を見てたんですよ。亀ちゃんを舐めていたわけじゃないけど、関西弁ひとつにしても何回もテイクを回して、しっくりくるところまでやるし。とにかくいい作品になるように全体を見ているんですよね。拷問されてるやつが1番しんどいですけど。その態勢がキツかったりする時に、彼らにもいい芝居をしてほしいという想いで動いていたんですよね。
亀梨この作品って、我々だけでなく、いろんな方たちの出入りがめちゃくちゃ多い作品なので、そのキャストも含めて、自分は補助じゃないけれど、動こうとは思ってましたね。
窪塚いいバディになれたと思います。
――SEASON2では、カモの幼なじみである桜内淳(池内博之)など新キャラクターも登場しますが、新キャストの皆さんの印象をお聞かせ下さい。
窪塚池内くんとは共演が久々だったんですよ。
亀梨お二人の絡みは、見ていてエモかったです。
窪塚居酒屋で、お二人で飲んでるシーンのオフショットで、「『GTO』ぶりだよね」ってやりとりをしていた(笑)。
亀梨あと、ヘテロクロミアの近野智夏を演じるあのちゃんは、絡んでないですからね。まだまだ別ルートで物語が進んでいて、出会ってないんで。
窪塚新キャラ、皆キャラ強くない?
亀梨それぞれがスピンオフ作品ができそうなくらいキャラが濃い。
窪塚新キャラもね、どんなシーンで活躍するのか、楽しみにしていただけたら。
ふたりがリベンジしたいことは?
――被害者の無念を晴らすストーリーにかけての質問です。お2人がちょっと無念に思っていて、リベンジしたいことはありますか。
窪塚アニメ声優はリベンジしたいですね。初めての現場だったので、言う通りにやってみたら、黒歴史になってしまって。もう少し自分を信じてやれば良かったなと思いました(笑)。その時は、低音を効かせないでほしいって言われて、上っ面で喋ったんですけど、現場でも気持ち悪かったんですよ。俺が1番最初にアフレコしたので、「みんなの声が入ってから違うなと思ったら、もう1回やらせて下さい」ということで帰ったんですけど、結局、呼ばれず……。完成した作品を観たら、変な汗が出るぐらい、画と声が合ってなくて、後悔したんですよ。
亀梨そのリベンジを果たしたい、と。
窪塚そう。今後は声優のお仕事もやれたらいいなと思います。
亀梨リベンジというわけではないんですけど、グループ活動においては、本当に色々ありましたからね。いろんな出来事が起きた時に、こういう選択もあったのかなとか、ふと思う時はありますね。その時代、その時代のベストを尽くして、若いなりに頑張って向き合ったきたので、後悔はないですけど。
窪塚グループ活動以外のこと以外だと?
亀梨何でもそうですよ。『Going! Sports&News』のインタビューひとつにしても、もっとこういう風にできたかな、もっとこういう風な聞き方をすれば、もう少しお話していただけたのかなっていうことは、毎回思います。レコーディングをしていても、一生懸命にブースに入って歌い終わった後に、「あれ、もっとこういう表現もあったのかな」って思うこともあるし、常々ベストは尽くしたけど、他の選択肢もあったのかなと思います。
――では、復讐心までいかなくても、ちょっと負の感情を抱えてしまった時、どうやって手放していますか。そして、もどかしい気持ちを手放せない人にアドバイスをお願いします。
窪塚僕は自分に起こる出来事は、良くなるために起こってるっていう風に思っています。でも、この間30年来の友達と絶交したんですよね。16歳の頃から友達でお兄ちゃんみたいな人だったんですけど。
亀梨え、そうなんですか。
窪塚色々あって、めっちゃ腹立って、仲間に愚痴っていて。初めて経験するくらいのイライラする気持ちに直面した時、仲間に話を聴いてもらって発散できたんですよね。やっぱりガス抜きって必要なんだなと思って。それも良くなるためだ、と(笑)。自分にとって、新鮮な出来事でした。
亀梨確かにアウトプットすること、吐きだすことって大事かもしれない。僕の場合は、いろんな角度で物事を見るようにしますね。その出来事を物理的にパンって捉えちゃった瞬間の自分の角度で負の感情が湧いてきたとしたら。相手はそう変えられるものではないですけど、自分がちょっと違う角度を持って捉えられたら違う見え方をするのかなと。
窪塚冷静だね。
亀梨自分が最初に抱いた角度だけで突き詰めないようにはしていますね。例えば、そこでもがくよりは、次のステップ、次のステージに向かうための試練なのかなと捉えて……。
――その考え方、素晴らしいですね。
亀梨このまま行ったら、ダメだけど、なかなかスイッチが入らないし、自分に負けそうだなっていう時ってあるじゃないですか。将来の自分が見たら、あの時こうしとけば良かったって思うとしたら、将来からもう一回人生をやり直して今ここに立っている感覚でやり直すことがいいって言いますよね。
窪塚あー、未来の視点で。
――すごい壮大な視点ですね。
亀梨気持ちを手放したい時だけでなく、やっぱり話すことで考えがまとまることって多いです。僕らはこうやってインタビューを受けさせてもらっていますけど、普段からずっと「外道の歌」についてどう伝えればいいか考えて生きてるわけじゃないじゃないじゃないですか。でも、インタビューを受けて喋っていくうちに整理されるんですよ。自分はこう感じていたんだなとか、自分自身を見直す機会にもなりますし、思考を外に出す作業って、すごく大事だなと思います。
<作品情報>
外道の歌 SEASON2
出演:窪塚洋介 亀梨和也 南沙良 森崎ウィン 馬場ふみか 溝端淳平 あの 鈴木紗理奈 武井壮 伊勢谷友介 池内博之 杉本哲太
監督:白石晃士
【作品紹介】
窪塚洋介、亀梨和也がダブル主演を務め、SNS関連動画総再生数4,500万回越えのメガヒットドラマ「外道の歌」シリーズ第二弾。 人気コミックを実写化した、復讐屋を営む男たちを描くクライムサスペンスドラマ。 凶悪な犯罪に⼿を染めながらも⼗分な裁きを受けず、反省もしない犯罪者たち。 そんな無法者たちに被害者に代わって、制裁を加える男たちがいた。 これは2人の復讐者による《外道》の物語。
【ストーリー】
「・・・この本、おいくらですか?」 この言葉を、ニーチェの著書『善悪の彼岸』と共に言う者は決まって復讐依頼者。 ⼩さな古書店「カモメ古書店」を営む2人の男、カモとトラ。 過去に暗い傷を背負う2人のもとには復讐代行の依頼がやってくる。 そしてある日、カモのもとにかつての親友がやってきて-。
取材と称して殺人を続ける完全なサイコパス、復讐を支援する巨大団体、社会の闇に潜む最恐最悪の殺人者たち、狂気だらけの《外道》が交錯し、物語は加速する。
「DMM TV」: https://tv.dmm.com/vod/
「DMMプレミアム」: https://premium.dmm.com/welcome/
▼「外道の歌 SEASON2」予告編▼ https://youtu.be/xMaU0IZE2tE
▼「外道の歌 SEASON2」特設サイト▼ https://info.tv.dmm.com/original/gedounouta/season2/
撮影/梁瀬玉実、取材・文/福田恵子