くらし情報『“祈り”というキーワードに基づいたストーリーを持った展覧会『祈り・藤原新也』開催』

2022年11月16日 12:00

“祈り”というキーワードに基づいたストーリーを持った展覧会『祈り・藤原新也』開催

恐山 2016年(C)Shinya Fujiwara


1970年代初頭、東京藝術大学在学中に旅したインドをはじめ、アジア各地で撮影した写真とエッセイを発表して注目を浴びた写真家・藤原新也。以後50年にわたって活躍を続ける藤原の作品を、“祈り”をキーワードに展観する個展が、11月26日(土) から2023年1月29日(日) まで、東京の世田谷美術館で開催される。

これまで写真サロンやギャラリーで多数の個展を開催してきた藤原だが、公立美術館での大規模な個展は初めてだという。同展は、藤原のひとつの集大成ともなる重要な展覧会だが、特徴的なのは、主要な作品を時系列で紹介するタイプの通常の回顧展形式はとっていないことだ。

アジアを主題とした「インド放浪」「西蔵(チベット)放浪」「逍遥游記(しょうようゆうき)」の後、1983年に「東京漂流」と「メメント・モリ」(「死を想え」の意)を発表し、さらにアメリカからヨーロッパへと向かった藤原は、世界各地で生と死を見つめてきたという。そして帰国後は再び日本と向き合い、東日本大震災直後には東北に、またコロナ禍には無人の街に眼差しを向けてきた。

同展では、そうした道程と、藤原の作品の根幹に流れる人々への思いを“祈り”という展覧会タイトルに込め、その“祈り”をキーワードとして展示構成が行われる。

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