2021年9月18日 15:02
押井守監督が語る『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の舞台裏 「現場はアナログだらけ」
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版』IMAXの公開記念舞台挨拶が9月18日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、押井守監督と音響監督の若林和弘が登壇した。
1989年に発表された士郎正宗のコミック『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』(講談社KCデラックス刊)を原作に、1995年に押井監督がメガホンをとり、世界中のクリエイターに衝撃を与えた本作。このたび4Kリマスターによる圧倒的な情報量の映像を、IMAX社が特許を持つ映像処理技術で音響・明度・コントラストなど、細部にいたるまで高い精度で調整することで、他の劇場では味わえない画期的な映画体験を実現している。
編集機材をはじめ、当時最新のテクノロジーが駆使された本作だが、押井監督は「実際の現場はアナログだらけ。実は地味なんです」と舞台裏を告白。「監督というものは、猜疑心が強い」とも語り、「デジタルにやたら凝っちゃうスタッフもいたけど、僕は半信半疑で。面白かったは面白かったけど、例えば、編集をやっていてもアップルの爆弾(システムエラーを示すアイコン)に悩まされた。再起動に10分はかかるし、最初からやり直しだし」