2023年1月17日 12:00
バロック音楽とオルガンの魅力がぎっしり。トン・コープマン パイプオルガン・リサイタル
バロック音楽の巨匠トン・コープマンがやって来る。1944年11月オランダ・スヴィレ生まれということは、御年78歳。巨匠という言葉がこれほど似合う存在は他にない。アムステルダムで、クラシック音楽教育を受け、オルガンとチェンバロ、音楽学を学んだコープマンは、両方の楽器で優秀賞を獲得。特にJ.S.バッハを中心としたバロック音楽の研究において、オーセンティックな演奏の第一人者と呼ばれている。
一方、指揮者としても、手兵アムステルダム・バロック管弦楽団・合唱団を率いて、初期バロックから後期古典派までをレパートリーとし、世界各地で演奏活動を展開。客演指揮者としても、ベルリン・フィルや、ニューヨーク・フィルハーモニックを始めとした世界の一流オーケストラと共演している巨匠中の巨匠だ。
そのコープマンが心血を注いできたオルガン演奏の集大成とでも言えるコンサートが開催されるとなればこれは聴き逃がせない。
プログラムには、バロック時代を代表する作曲家ブクステフーデとJ.S.バッハを中心に、モーツァルトやC.P.E バッハ作品がずらりと並ぶ壮大なもの。まさにコープマンの真髄に触れるかのような豪華さだ。公演に先立つ2月16日には、「トン・コープマンのバロック談義Vol.3」