2023年6月2日 17:00
不良要素ゼロの細田佳央太がヤンキーだらけの『ドロップ』の世界へ「これは“異世界もの”だと思って」
それから“ヤンキーがいない世界から、ヤンキーが当たり前の世界に入っていく――つまり、これは異世界ものだと思ってもらえばいいよ”と。その言葉にはすごく納得しましたし、この世界観に対する違和感や距離がなくなって、吹っ切れて悩まなくなりましたね」
大ヒット作へのプレッシャーには「もう慣れてます」
そしてもうひとつ、品川監督から直接、伝授されたのが、劇中のヒロシが見せる芸人ばりのツッコミの技術である。劇中、ヒロシはとにかくよくしゃべり、個性あふれる仲間たちの言葉に鮮やかにツッコミを入れていく。
「僕自身、これまでも普通にコメディ作品は見てきたし、出演もしてきましたので、自分なりのセリフの読み方はなんとなくつかんでいたんですが、監督からは“テンポもいいし器用だけど、それだと印象に残らない”と言われました。例えば“なんでだよ”と言うとき、前に小さい“ン”を入れるような感じにしたり、いろんなスキルを教えていただきました。逆に今もクセになって残っているんじゃないかと心配です(笑)」
友情、ケンカに恋など、青春全開のエピソードが10話にわたり展開するが、細田がもうひとつ、本作の魅力として挙げるのは、不良たちの周りにいる大人たちの存在。