2023年6月2日 17:00
不良要素ゼロの細田佳央太がヤンキーだらけの『ドロップ』の世界へ「これは“異世界もの”だと思って」
少年課の刑事・荒牧(三浦誠己)、気性の荒い達也の父親(深水元基)、ヒロシの姉(佐津川愛美)にその恋人(SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE))など、大人たちも個性豊かな面々が顔を揃えている。
「ここに出てくる不良たちが、犯罪の一線を超えることなく、なんでケンカだけでとどまることができたのか?それは周りの大人たちが、不良たちが間違った方向に行かないようブレーキをかけてくれていたからだと思います。大人たちの気配りなしには、僕らもこんなに自由にやれなかっただろうし、もしかしたらヤンキーで収まらず、片桐(波岡一喜/元ヤクザ)みたいになっていたかもしれない。そう考えると、大人たちと子どもたちのつながりもこの作品の見どころだと思います」
先述のように、ヒロシという役が務まるかどうかについては「不安があった」という細田だが、一方で、10年以上前に劇場版が大ヒットを記録した作品をリブートするということへのプレッシャーの有無を尋ねると、落ち着いた表情で「もう慣れてますね」という答えが返ってきた。
「(2021年公開の細田も出演した映画)『子供はわかってあげない』で、主人公の女の子(上白石萌歌)