永井真理子インタビュー/セルフカバー・アルバムリリース!「楽曲に対しての感謝の気持ちを再び思い出せた」

(Photo:吉田圭子)
Text:川上きくえPhoto:吉田圭子
永井真理子が、シリーズ4作目となるセルフカバーアルバム『BIG LOVE』をリリース。昨年10月に行われたスペシャル・ライブ用に募ったリクエスト曲を中心に収録したという今作には、発表された時期もテーマも様々な11曲が並んでいる。つまりそれだけ永井真理子の歌が、聴き手の年齢も性別も、ましてや時代背景も限定せずに愛されてきたということだ。そして、聴いて驚くのは、リリースされた当時の歌声とはまったく別の説得力で、今の歌声が楽曲の中に生きていること。精力的にライブを行い、新曲を生み出し続けている彼女だからこそ実現できる、“セルフカバー”を出すことの本来の意味を感じてもらえるだろう。
──4作目となるセルフカバーアルバム『BIG LOVE』は、いろんな時代のいろんな曲が入っているのに、1枚のアルバムとして完成されていますよね。そもそも永井さんにとってセルフカバーアルバムとは、どういった意味を持つものだと思いますか?
最初、セルフカバーをアルバムとして出すこと自体、私としてはどうかなと思っていたんです。もちろんライブではその時代に合わせて新しくアレンジして披露していこうと思っていたんですけども、やっぱり録音された楽曲としてはオリジナルを皆さんに届けたところがその曲の最初であり、最後だというふうに思っていて。