くらし情報『浮世絵鑑賞の「ツボ」をさまざまな視点で紹介『深堀り! 浮世絵の見方』12月1日より開催』

2023年11月16日 11:30

浮世絵鑑賞の「ツボ」をさまざまな視点で紹介『深堀り! 浮世絵の見方』12月1日より開催

葛飾北斎《冨嶽三十六景神奈川沖浪裏》


東京・原宿にある浮世絵専門の美術館・太田記念美術館で、浮世絵を鑑賞する際の注目ポイントを紹介する展覧会が12月1日(金)から12月24日(日)まで開催される。
浮世絵の始まりから終焉まで、その両輪となる版画と肉筆画の優品を有する同館は、様々なテーマで浮世絵をめぐる企画展を開催しているが、今回は浮世絵の見方や鑑賞の仕方を、初歩的な視点からマニアックでディープな視点まで、深掘りして伝授するという試みだ。
多くは木版画としてつくられる浮世絵では、浮世絵師の筆遣いももちろん重要だが、さらに板を彫る彫師や、紙に絵具をする摺師たちの卓越したテクニックを知ると、作品をより深く堪能できるという。たとえば、世界で最も有名な浮世絵である葛飾北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》は、ダイナミックな波の動きをとらえた北斎の観察眼のすごさとともに、それを緻密な線で版におこした彫師の技、舶来の鮮やかな青い絵具、幾枚もの版木を使って紙に摺る摺師のテクニックなど、見どころがいっぱい詰まっている。同展では、この作品を筆頭に、他の北斎作品や広重や歌麿たちの名品を生み出した「ワザ」が詳しく紹介されている。
1点1点を深掘りする一方で、複数作を比べて見る深掘りもある。

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