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ノゾエ征爾が新国立劇場で手掛ける『りんごが落ちる』全キャスト&詳細発表 主人公は“セリフを忘れた”主演俳優

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ノゾエ征爾が新国立劇場で手掛ける『りんごが落ちる』全キャスト&詳細発表 主人公は“セリフを忘れた”主演俳優


東京・新国立劇場の小川絵梨子演劇芸術監督の任期最後となるシリーズ企画「いま、ここに──」の最後を飾る、ノゾエ征爾の新作書き下ろし『りんごが落ちる』に出演する全キャストおよび公演詳細が発表された。

物語の主人公は、久々の大舞台で主役を射止めながらも、初日の舞台上で突如セリフを忘れ、ラスト10分を沈黙劇にしてしまった舞台俳優の田端光太郎。その日、ひとり台所に立つ彼のもとへ、舞台関係者や隣人など、それぞれの事情を抱えた「息が詰まっている」人々が次々と訪ね、彼らのズレた思いやりと身勝手が錯綜する。自分の前に立ちはだかる「乗り越えがたい大きな壁」や、他者との断絶感、弱さを打ち明けられない葛藤など、現代を生きる誰もが抱える心の痛み。そんな痛みなどモノともしないタフさに憧れながらも、生きづらさを感じている人々を、「recover」や「cure」をキーワードに、ノゾエの誠実でユーモアあふれる筆致で描き出す。

主人公の田端光太郎を演じるのは浜田学。また、田端の学生時代の後輩・猿橋役で山口森広、田端が現在出演中の舞台の演出家・鴨川役で梅舟惟永、田端の住む家の隣人・鶴野役で大西多摩恵、そして田端の妹・夢子役で宮川安利の出演が決定した。演出を担うのは、青年座の気鋭の演出家・金澤菜乃英で、今回が新国立劇場初登場となる。


シリーズ企画「いま、ここに──」では、変わり続ける世界の中で、人がここに生きることと小さな希望を見いだしていく3つの物語を3カ月連続で上演。第1弾『ガールズ&ボーイズ』が、2026年4月9日(木) から26日(日) まで、第2弾『エンドゲーム』が、5月20日(水) から31日(日) まで(プレビュー公演:5月15日(金)・16日(土))、そして第3弾『りんごが落ちる』が、6月13日(土) から28日(日) まで、いずれも東京・新国立劇場 小劇場で上演される。

【ものがたり】
台所にひとり立つ男。ベテラン舞台俳優の田端光太郎。
1時間前、彼は舞台上にいた。近年仕事が減る中、久々に舞台の主役が巡ってきた。
迎えた初日。セリフが止まった。
ラスト10分が沈黙劇となった。
田端は今、台所に立ち、料理をしている。ふたり暮らしの小学生の息子は合宿で不在だ。
そこへ、学生時代の後輩・猿橋が。この舞台の若い演出家・鴨川が。お隣の婦人・鶴野が。それぞれの事情で訪ねてくる。そして地元で働く妹・夢子からは、何度も気遣いの連絡が来る。

行き詰まり、息が詰まっているアンバランスな人々の、ズレた思いやりと身勝手が錯綜する。
田端は果たして、本当にセリフを忘れたのか?明日セリフは言えるのか?
それぞれの人生で止まっているセリフたちが動き出す。
りんごが落ちる。誰が拾う。

<公演情報>
いま、ここに──[3]
『りんごが落ちる』

作:ノゾエ征爾
演出:金澤菜乃英
出演:浜田学、山口森広、梅舟惟永、宮川安利、大西多摩恵

2026年6月13日(土)~28日(日)
会場:東京・新国立劇場 小劇場

チケット一般発売日:2026年4月12日(日) 10:00~

公式サイト:
https://www.nntt.jac.go.jp/play/nozoeseiji-newplay/

いま、ここに──[1]
『ガールズ&ボーイズ』

作:デニス・ケリー
翻訳:小田島創志
演出:稲葉賀恵
出演:真飛聖/増岡裕子(Wキャスト)

2026年4月9日(木)~26日(日)
会場:東京・新国立劇場 小劇場

いま、ここに──[2]
『エンドゲーム』
[フルオーディション Vol.8]

作:サミュエル・ベケット
翻訳:岡室美奈子
演出:小川絵梨子
出演:近江谷太朗、佐藤直子、田中英樹、中山求一郎

2026年5月20日(水)~31日(日)
会場:東京・新国立劇場 小劇場
※プレビュー公演:2026年5月15日(金)・16日(土)

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