日韓国交正常化60周年を祝う珠玉の名品が東京へ『韓国美術の玉手箱』東京国立博物館で開催
1965年の日韓国交正常化から60年を迎える今年。東京国立博物館と韓国国立中央博物館との共同展『特別企画日韓国交正常化60周年記念 韓国美術の玉手箱―国立中央博物館の所蔵品をむかえて―』が2月10日(火)から4月5日(日)まで、東京国立博物館本館特別1室・2室で開催される。
《宝物銀製鍍金托盞》高麗時代・12世紀韓国国立中央博物館蔵
日本と韓国、両国を代表する国立博物館である東京国立博物館と韓国国立中央博物館。2002年には学術交流協定を結び、研究員の相互派遣や共同調査、作品の相互貸借など交流を積み重ねてきた。その成果の一つとして、両館が誇る所蔵品の名品を通して、すでに昨年は日本美術の魅力を紹介する展覧会を韓国国立中央博物館で開催。またも両館選りすぐりの所蔵品を結集し、今回は韓国美術の精華を東京国立博物館で紹介する。
第1章「高麗―美と信仰」では、高麗時代の仏教美術、金銀器や青磁など計22件を展示する。分裂していた三国を統一し、国の安泰や救済の祈りを仏教美術へと昇華させた高麗王朝。
自らの伝統文化を基盤に周辺諸国の技術や様式を取り入れ、貴族の洗練された趣味が反映された独自の美術工芸を生み出した。本章では、左足を下に垂らし、右膝を立ててその上に腕を自然に掛けた姿が特徴的な《観音菩薩坐像》、『法華経』と並んで韓国仏教において最も重要な経典を紺紙に銀泥で書写した《大方広仏華厳経》など、日本初公開となる至宝も展示される。
《大方広仏華厳経》巻第十二(部分)高麗時代・14世紀韓国国立中央博物館蔵
また、第2章「朝鮮王朝の宮廷文化」では、華麗な宮廷絵画や服飾品など計11件を紹介。儒教を統治の基盤とした朝鮮王朝時代の至宝からは、王の尊厳や秩序の美、礼節と品格を重んじる朝鮮時代の美意識がうかがえる。母の還暦祝いや老人たちをもてなす宴会の様子が描かれた書画《華城園幸図屏風》は、両親と老人を尊重する儒教道徳を強調する作品。また、《闊衣》《団領》などの宮廷の服飾は、厳格な規律のもとに整えられた一方で気品溢れる宮廷人の姿を伝える。韓国ドラマでもおなじみの宮廷文化の歴史を、美術品を通じて追体験する機会にもなりそうだ。
金得臣ほか筆《華城園幸図屛風》(右から 第1図 華城聖廟展拝図/第3図 奉寿堂進饌図/第4図 洛南軒養老宴図) 朝鮮時代・正祖19年(1795)
《闊衣》(背面)20世紀初韓国国立中央博物館蔵
互いに深く関わり合いながら発展してきた日本と韓国。
韓国の歴史や文化の奥行きに触れる機会としたい。
<開催情報>
『韓国美術の玉手箱―国立中央博物館の所蔵品をむかえて—』
会期:2026年2月10日(火)~4月5日(日)
会場:東京国立博物館 本館特別1室・特別2室
時間:9:30~17:00(※金・土曜、2月22日(日)は~20:00)、入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜、2月24日(火)(※ただし2月23日(月)、3月30日(月)は開館)
料金:一般1,000円、大学生500円(※東博コレクション展の観覧料)
公式サイト:
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2735