2022年5月25日 12:00
約12メートルのワニがまわる大型インスタレーションを展開『ワニがまわる タムラサトル』6月15日より開催
カラフルなワニの彫刻がくるくると回転する代表作「まわるワニ」で知られるタムラサトルの個展『ワニがまわるタムラサトル』が、6月15日(水)より国立新美術館にて開催される。
数字や⽂字、記号などを形作ったチェーンが延々と回る「マシーンシリーズ」、木の角棒で鉄板を10回たたくだけの装置《10回たたく》など、“電気を使った芸術装置”を制作する現代美術家・タムラサトルは、大学3年の秋になぜか「ワニがまわる」という絵が浮かび、4.5メートルのワニが毎分30回転(1994年当時)する作品を制作。その時に初めて作家になるということを強く意識したという。
国立新美術館開館15周年という記念の年に開催される同展では、タムラの原点であるカラフルな「まわるワニ」の彫刻を約12メートルの巨大なワニを中心とした大型インスタレーション作品として展開する。
なぜ「ワニがまわる」のか。「『ワニがまわる』ことに意味があるのではなく、『よくわからないが、なぜかワニがまわっている』という不可思議なこの状況こそが、作品の面白さの本質であることに気づいた」というタムラ。
「なぜまわるのか?」という問いから解放されたタムラの作品は、既成の価値観を揺さぶり、「アートとは何か」