【大原櫻子インタビュー】シングル「まるでサイダー!」で届ける、夏のきらめきと青春の景色
PR Text:吉羽さおりPhoto:石原敦志
デビューから10年を経て、アーティストとしても舞台や映像等の俳優業でも着実にキャリアを築いている大原櫻子。30代を迎えた2026年1月には、阿部真央からの提供による「裸になって」をリリースし、等身大の大人の情緒を繊細に、また深みある表現で新たな顔を見せてくれたが、7月15日(水)リリースのシングル「まるでサイダー!」では一転して青春のきらめきをその歌声に宿した。素直に言葉にできないもどかしさでグンと体温が上がるような夏の光景が、鮮やかに、爽やかに、浮かび上がってくる。今年多く出演するというフェスにもぴったりの1曲だ。より自由に、何かのイメージに縛られることなく音楽や、アーティスト・大原櫻子から出てくるものを楽しんでいるように見える現在。節目の年を超えての思いやモード感、10月からスタートする全国ツアー『大原櫻子 TOUR 2026“REFRESH”』について話を聞いた。
新曲「まるでサイダー!」との出会い 「新しい風が吹いた感じがありました」
── 新曲「まるでサイダー!」は夏にぴったりの、爽やかな青春を感じさせる曲になりました。30代になって最初のシングルとなった前作「裸になって」が等身大の、大人の人生模様を歌った曲でしたが、「まるでサイダー!」で再びティーンエイジャーに戻っていく感覚がありますね。
今回はどのように曲が決まっていったんでしょうか。
どういう楽曲がいいかを探っているなかで、今年は夏フェス出演も決まっていたので、ライブで映えるようなフレッシュで爽やかな夏ソングを歌いたいと思っていたんです。そこでルイさんが作ってくださったこの「まるでサイダー!」に出会って。メロディのキャッチーさとユニークな歌詞に惹かれて、ぜひ歌いたいなと思いました。
── ルイさんのウェブサイトにコメントが出ていましたが、歌詞に出てくる“教室”や“青春”、“君が好き”というフレーズはルイさんが学生時代に大原さんの曲を聴いた頃の記憶から連想したものだったそうです。実際に大原さんの曲を聴いてきたというアーティストが、曲提供をしてくれるというのも感慨深いものがありますね。本当にそうですね。ルイさんは25歳で、自分よりも年下の人とクリエイトするというのは新鮮なところではあるんですけれども。
今回は編曲のきなみ(うみ)さんも29歳ということで、年の近い、でも若々しいフレッシュなみなさんと制作できたことはすごくうれしかったですね。
── 実際に曲を仕上げていく上では、どんなやり取りがありましたか。
じつはルイさんに関しては、曲ができてきたときに「めちゃめちゃいいね!」となったので、とくにやりとり等はなくそのまま歌わせていただいているんです。編曲のきなみさんとも、非常にセンスのある編曲をしてくださったので、ミックスの際にちょっとした音の調整をしたくらいだったんですよね。みんなの曲のゴールが統一されていた感覚がありました。
── さらに新しいということで言えば、今回はレコーディングエンジニアがGregory Germainさん、マスタリングエンジニアがSam Kumar Tandonさんと共に海外の方が携わっています。仕上がりはJ-Popに着地しているなと思いますが、感触の違いなどはありましたか。
日本のエンジニアさんも素晴らしい方が多いですけれども、すごく新しい風が吹いた感じがありましたね。
Gregoryさんは日本語が達者な方で、日本語もいろいろ勉強されていらっしゃる方で。あとは本当に作業が早い!ミックスのときもちょっとした音のバランスとかについて、「細かいですが、すみません……」って私が結構うるさく言っても、すぐに私のセンスというものをキャッチしてくれて。本当にいろんな音楽に触れていらっしゃっているんだなと感じました。
── 青春期の爽やかさもありながら、記憶をくすぐるような曲にもなっている。実際歌ってみて、 歌詞や歌の世界観はどうでしたか。
いいところで韻を踏んでくれるというか、言葉遊びがうまいなと思いました。王道のポップスというだけじゃなくて、かわいらしさやコミカルさもあって、ひとひねりある部分が私は気に入っています。サビの“焦って 迷って ストローで口を塞いだ”とかもすごくかわいらしさがありますし。
最初におっしゃっていたように、ティーンエイジャーのキラキラさはもちろんあるんですけども、私自身や同世代もそうですし、上の世代の方が青春を振り返るような楽曲にもなっているのかなと思うので。これからMVを撮るんですけれども、MVでもちょっとした遊び心を取り入れたいなと思っています。
── 自分の青春とも重ねたり、何か思い起こしたものはありましたか。
私はよく曲のイメージを色でキャッチするんですが、デビュー当時の「明日も」(2013年)にはスカイブルーとかキラキラとした黄色みたいな色味があって、「まるでサイダー!」を聴いたときにも似ている匂いを感じたというか。デビュー当時のフレッシュさを改めて噛み締めながら歌うような感覚はありました。あとは、私のなかではこの曲の主人公はかわいらしい男の子のイメージがあったので。逆に振り切れたというか、役を経たような感覚はありました。
「原点を振り返りながらこそ歌える曲だったなって」
── 個人的には、もどかしい思いがたっぷりの本編から、最後のセリフ的な“「君が好き。」”のフレーズに至るタメがポイントでもあるなと思います。
結構、タメましたよね。
私的には程よい感じだったんですけどね(笑)。もう終わるかな……っていうところで、“「君が好き。」”っていう。しかもその後に♪ポロローンっていうのが、すごくチャーミングな締めだなって。
── ソロデビュー10周年や、昨年の充実したアルバム『Traveling』やそのツアーを経てのタイミングでもありますが、新たに思っていることやここからのアーティスト像というもので、今何か思い描いているものはありますか。
10周年はすごく華やかな1年にしたいなと思っていたんです。すごく濃かったのが、デビュー映画となった『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で音楽プロデューサーを務められた亀田誠治さんと久々にコラボをしたり、ライブに映画でご一緒した佐藤健さんがゲストに来てくださったりもして、すごく盛り上がれた年だったので。11年目はそれをさらに超えていこうっていう気合いがありましたし、常に前回を超えていくみたいなのが目標になったなっていうのは思いますね。
── 楽曲でもトライが続いていきそうですね。
今、絶賛会議中という感じなんですけれど、ここからもトライは増えていくと思います。まだまだ未知数ではあるんですけれど、挑戦したい楽曲はたくさん出てきそうですね。
── 今だから表現できる曲もありそうですよね。今回の「まるでサイダー!」のような爽やかな曲でも、キャリアや経験、年齢を重ねてきたから載せられる思いもありますし。
そうですね。30歳になって初めて出した「裸になって」も新境地だったというか、阿部真央さんという素晴らしいアーティストに書いていただいて、自分としてはチャレンジングな1曲でしたし。今回はそこともまた180度違う楽曲ができたので、常に挑戦だなと思いつつ。
原点を振り返りながらこそ歌える曲だったなっていうのもすごく思いますね。
──「裸になって」のときはいかがでしたか?
結構難しかったですね、阿部真央さんが表現する……人生の重みというか。積み重ねてきたものが崩れ落ちる絶望感みたいなものは、自分の曲ではあまり歌ったことがなかったので、すごく強烈だなとも思いましたし。真央さんが仮歌を歌ってくださったのをヒントに、真央さんの姿を重ねるわけじゃないんですけれども乗り移るような感覚というか。自分に乗り移れっていう思いを意識しながら歌っていました。
── さまざまな感情が折り重なった「裸になって」のような深み、一転して募る恋心が鮮やかに描かれた「まるでサイダー!」と続いて、この先何がくるんだろうという期待感が増しています。
そうですね(笑)。近年は、絢香さんからいただいた「Collection」をはじめ、いきものがかり・水野良樹さんの「櫻」、アンジェラ・アキさんの「名前」、そして「裸になって」と聴き応えの大きな作品が多かったなかで、今回の「まるでサイダー!」は“考えるな、感じろ”みたいなところがあったので(笑)。いろんなものを吹き飛ばす勢いのある楽曲で、そこはちょっと久しぶりの感覚なので、これは楽しんで歌うしかないなっていうところにもいます。
「その時その時を一生懸命生きよう。それが今の目標」
── 7月18日(土)の野外フェス『JOIN ALIVE』から夏フェスへの出演もありますし、その勢いを感じてほしいですね。また夏フェスからバンド・メンバーが新たになるそうですね。じつは明日、メンバーのみなさんに初めてお会いするんです。すごく新鮮で、どんな空気感なのかもまだちょっとわからない感じではあるんですが、でもフェスの舞台で初めて触れ合えるっていうのもいいのかなと思っています。
── いい波に乗っていけそうですよね。10月からは全国ツアー『大原櫻子TOUR 2026“REFRESH”』がスタートします、こちらはどうなりそうですか?
今回は、リスタートとフレッシュとを掛け合わせた意味合いもある“REFRESH”をタイトルにしているんですが。日頃の疲れとか悩みとかを吹き飛ばすような、みなさんにリフレッシュしていただけるライブにしたいと思いますし、このツアーからライブ制作のチームが変わって、演出や音回りの環境やスタッフさんも一新するんです。バンドもそうですが、初めての仲間と作っていくということで、不安と楽しみとが入り混じっている状態でドキドキしてますけれども、感覚的に明るい未来が待っているような気がしているので。ぜひ楽しみに遊びにきてほしいなって思います。新曲はもちろん、長く愛してもらっている楽曲たちも改めて、2026年の新しいバージョンとして歌えたらなと思っています。
── 音楽活動が充実した年になりそうですが、お芝居、舞台の方はどうですか。
音楽はディレクターさんと二人三脚でやっている感覚ですが、お芝居の環境は現場によっても全然違う空気感なので。いつも緊張感持っている感じですけれども。今年もまたうれしい発表とかもできると思うので。歌手としても女優としてもちょっと楽しみに待ってもらえたらうれしいです。
── 今回の「まるでサイダー!」ではルイさんやきなみうみさんといった若いクリエイターとのタッグがありましたが、お芝居の現場でも段々とご自身が先輩という立場になっていく機会も増えてきているのでは。そこでの心構えというか、心境の変化はありますか。
そうですね……でも30代ってうれしいのが、そういう立場にもなるけどやっぱり先輩がいるみたいなところもあって(笑)。
── 確かに舞台では先輩方がたくさんいますしね。
なので甘えるところは甘えつつ、先輩の背中を見て見習うところは見習わせていただき。でも、逆に言ったら年下の方から学ぶこともすごく多いので、つねに勉強させてもらいたいなって思っています。── お姉さん的な感じにはならないですね。
自分が妹だからか、あまりそういう要素がないかもしれないです(笑)。甘えるぞって思ってるっていう。
── それが許せちゃう感じがあるからずるいですけど(笑)。30代、楽しみですか?
そうですね、落ち着いて物事を見れる年なのかなとも思いますし、抜きどころというのもわかってきそうですし。でも、やるときはやるっていう。お仕事的にはより楽しめるんじゃないかなっていうのは思います。
── 今、この先に見据えているもの、思い描いていることはありますか?
先ほどのフレッシュにじゃないですけど、その時その時を一生懸命生きようっていうのが目標になっていますね。取材で、目標とかこういうふうになりたいとかありますかって聞かれることも多いんですが、ありがたいことに考えてる暇がない状況になっていて(笑)。日々の出会いもそうですし、仕事で出会う方も新しい方が多いですし。その一期一会を大事に、私は私のやるべきことを一生懸命やるっていうのを目標に頑張りたいと思ってます。
<リリース情報>
配信シングル
「まるでサイダー!」
2026年7月15日(水)配信リリース
配信リンク: https://jvcmusic.lnk.to/sakurako_MarudeCider
<ツアー情報>
『大原櫻子 TOUR 2026 “REFRESH”』
10月3日(土)宮城・SENDAI GIGS
開場17:00/開演18:00
10月4日(日)愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
開場16:00/開演17:00
10月7日(水)北海道・PENNY LANE 24
開場18:30/開演19:00
10月15日(木)広島・HIROSHIMA CLUB QUATTRO
開場18:00/開演19:00
10月17日(土)大阪・NHK大阪ホール
開場16:00/開演17:00
10月18日(日)福岡・福岡国際会議場メインホール
開場16:00/開演17:00
10月28日(水)東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
開場17:30/開演18:30
▼チケットはこちら
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▼『大原櫻子 TOUR 2026 “REFRESH”』特設サイト
https://www.jvcmusic.co.jp/sakurako/
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