くらし情報『書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中』

2022年5月6日 17:00

書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中

展示風景より


幼少の頃より書に慣れ親しみ、戦後になってから書家として活動を開始。文字という形にはとらわれない独自の抽象表現、空間表現を確立した篠田桃紅(しのだとうこう)。昨年、107歳でその生涯を閉じた回顧展『篠田桃紅展』が4月16日(土)より東京オペラシティアートギャラリーで開幕した。6月22日(水)までの開催だ。

同展は、昨年107歳で逝去した篠田桃紅の活動の全貌を120点以上の作品や資料で振り返る展覧会。約70年という長い活動で、彼女の作品はどのように変遷していったのかをたどっていく。

篠田桃紅は1913年、中国は大連に生まれた。5歳の頃から父に書の手ほどきを受けた彼女は、独学で書に勤しむようになる。
戦後になり、前衛書家として活動を開始。文字の制約から離れ、自由な形を作り出していった。

書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中

篠田桃紅《萩原朔太郎「波宜亭」より》1954年頃 個人蔵
書からスタートし、独自の抽象表現へ 約70年の活動の全貌を展観する『篠田桃江展』東京オペラシティアートギャラリーにて開催中

展示風景より
1956年、43歳の篠田は単身でニューヨークへ渡る。抽象芸術の最先端だったこの地で篠田の前衛書は大きな注目を集め、約2年間の滞在で高い評価を獲得。帰国後の篠田の作品はさらに文字から離れ、太い線や面で構成される表現に至る。

《遠つ代》はニューヨークの個展で発表された作品のひとつ。

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