くらし情報『『日本の山海』松岡美術館で 地理学者・志賀重昂の文章とともに日本の山や海を描いた作品を公開』

2024年2月13日 11:30

『日本の山海』松岡美術館で 地理学者・志賀重昂の文章とともに日本の山や海を描いた作品を公開

竹内栖鳳《晴海》大正7(1918)年頃後期展示


港区白金台にある松岡美術館では、2024年2月27日(火)より6月2日(日)まで、前後期にわけて『日本の山海』展を開催する。日本の豊かな山と海を描いた作品を、志賀重昂(しがしげたか・1863~1927)の流麗な文章とともに紹介する展覧会だ。

政治家、評論家としても活躍した志賀重昂は、明治・大正時代を代表する地理学者。近代化が進んだ明治時代には、信仰や生活のためではなく、登山という西洋式のレジャーや調査研究のために山に登る人が増えていたが、そうした流れに拍車をかけたのが、1894年に志賀重昂が出版した『日本風景論』だった。古典文学からの引用や,地理学の術語を駆使し、日本の風土が欧米に比べていかに素晴らしいかを情熱的に述べた本書は、日本人の景観意識に変革をもたらしたと言われている。その影響は当然、芸術家にも及び、同館創立者・松岡清次郎の芸術観にも影響したことは想像に難くない。その仮説のもと、同展では、松岡が収集した作品を、志賀の文章を踏まえて鑑賞する。

まず山を描いた作品では、霊峰・富士を描いた作品に焦点を当て、江戸時代の狩野常信から昭和の小松均まで9点を紹介する。
日本一の名山、神国日本の象徴、平和の象徴、と時代ごとに変わる富士山のイメージとともに楽しみたい。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.