現代美術家・竹村京の個展が水戸芸術館で開催 「縫う」ことで対象に光をあてる作品世界を展観

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現代美術家・竹村京の個展が水戸芸術館で開催 「縫う」ことで対象に光をあてる作品世界を展観


水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、7月25日(土)から『竹村 京うごくせかい』が開催される。竹村 京(たけむら けい)は、写真やドローイングに布を重ねて刺繍を施す平面作品や、壊れた日用品を布で包み、失われた部分に沿って独自の修復を行う立体作品などで知られる現代アーティストだ。

竹村は1975年東京生まれ。ベルリンでの滞在制作を経て、2015年以降は群馬県高崎市を拠点に制作活動を続けている。世界は、時間の流れや人・物の移動、天変地異、偶然の出来事など、様々な要因によって常に揺れ動いている。その中で「縫う」という行為を通して、対象に新たな光を与えるような作品を制作してきた。

現代美術家・竹村京の個展が水戸芸術館で開催 「縫う」ことで対象に光をあてる作品世界を展観

竹村 京《A.N.のリビングルーム、地震の予感》2005年個人蔵豊田市美術館寄託
例えば、友人の幸せな生活を布や写真、ペンなどを用いて等身大で写しとり、その一部を縫い止めることで、地震にも負けない保管のかたちを模索した初期作品《A.N.のリビングルーム地震の予感》。綿密な運針の中に時間の流れや世界との交感を表した《Time counter》。
竹村の関心は、一貫して個人の記憶や出来事を作品の中に「仮留め」し、一つひとつの存在を現在から未来へとつなぐことに向けられている。繊細さと同時に再生の力を感じさせる。

現代美術家・竹村京の個展が水戸芸術館で開催 「縫う」ことで対象に光をあてる作品世界を展観

竹村 京《Time counter》2019-2024年、個人蔵撮影:木暮伸也
同展では、こうした2000年代の代表作を起点として、「修復」を施した作品群や、「天災」と「修復」を主題とした新作インスタレーションなどを展示。水戸の街なかで参加者が「修復」の意味を考え、実践するワークショップも行われてきた。それら多彩な創作から、記憶と喪失、時間や行為における不可逆性といったテーマに迫る。

現代の世界では、価値や真偽が容易に反転し、現実とどう向き合ったらいいのか戸惑うほど不安定さを増している。揺らぐ世界への応答を続ける竹村の作品を体感しながら、出来事やその記憶との向き合い方について、時には視点を変えながら、ともに考えていきたい。

<開催情報>
『竹村 京うごくせかい』

会期:2026年7月25日(土)~10月12日(月・祝)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリーほか
時間:10:00~18:00(入場は~17:30)
休館日:月曜(※ただし 9月21日、10月12日は開館)
料金:一般 900円
公式サイト:
https://www.arttowermito.or.jp/

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