2023年11月16日 12:00
【レポート】ルパン古川雄大が変幻自在に演じ分け ミュージカル・ピカレスク『LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』
11月9日、ミュージカル・ピカレスク『LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』が東京の帝国劇場で開幕した。日本でも長く親しまれてきたモーリス・ルブランの人気小説「怪盗ルパン」シリーズをベースに、小池修一郎が脚本・歌詞・演出を手がけ、小池とは『1789 ―バスティーユの恋人たち―』でもタッグを組んだ、フランスの作曲家ドーヴ・アチアが音楽を担当している。日本発の新しい冒険活劇ロマンの誕生だ。
小池の書き下ろし作品が帝国劇場で上演されるのは今回が初めてで、同じく帝国劇場では単独初主演となる古川雄大が、主人公アルセーヌ・ルパン役に挑む。そのほか、カリオストロ伯爵夫人や令嬢クラリス、悪役ボーマニャン、高校生探偵イジドール、ガニマール警部、名探偵シャーロック・ホームズなどなど、シリーズ中に登場する馴染みのキャラクターが、ひとつの物語の中、新たな視点で描かれている。
今は廃墟となったテンプル騎士団の教会跡。舞台中央には、騎士団に伝わる7本枝の燭台“生命の樹メノラー”が置かれている。財宝の在り処を教えてくれるというこの燭台の失われた7本の枝を巡って、登場人物たちが駆け引きを繰り広げるのだ。