くらし情報『自由、野生、ユーモア、ナンセンス溢れる、ねこのような現代美術を紹介『ねこのほそ道』2月25日より開催』

2023年2月8日 12:00

自由、野生、ユーモア、ナンセンス溢れる、ねこのような現代美術を紹介『ねこのほそ道』2月25日より開催

佐々木健《ねこ》 2017年個人蔵Courtesy of the artist and Gomike


猫とアートの間には親和性がある。現代美術を通して見た「猫的なるもの」を紹介する展覧会『ねこのほそ道』が、2月25日(土)〜5月21日(日)、愛知県の豊田市美術館で開催される。参加アーティストは泉太郎、岸本清子、五月女哲平ら現代美術家の6名と、2名の建築家だ。

猫カフェ、猫動画など止まるところを知らない昨今の猫ブーム。美術の世界でも、古くは浮世絵師の歌川国芳、近代画家の菱田春草や藤田嗣治など多くの画家が描いてきた。さらに現代美術を通して猫を眺めると、かわいらしさだけでなく、日常性、くつろぎ、ユーモア、野生などさまざまなキーワードが浮かび上がる。

例えば、背景のない構図、油絵の具で写実的に描かれた猫。作者の佐々木健は、あえて近代肖像画と同じスタイルを用いて、「大きな主題」を解体し、日常のささやかなものへと眼差しを向ける。


あるいは、犬のように人間の指令に従うことなく、自分で触れ、嗅ぎ、見ることに頼る猫。落合多武の作品に登場する猫たちは、自由な連想遊びのような豊かな余白をはらんで独特のポエジーを生み出す。

また、猫の優雅な無気力さと無関心な休息ぶりは、見る人を和ませる。うずらの卵やガムといった身近なものを素材とする太田黒衣美。

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