「人間は基本、皆しょうもない」森田剛×赤堀雅秋が初タッグで挑む舞台『台風23号』に迫る!
(撮影:源賀津己)
森田剛と間宮祥太朗のダブル主演で、赤堀雅秋が作・演出を担い、自らも出演する新作舞台『台風23号』が、10月開幕へ向けて始動した。市井の人々のささやかな日常の描写から、それぞれの胸の内に渦巻く欲望や悪意などを容赦なく露呈させる赤堀独自の劇世界。森田、間宮、赤堀、初顔合わせの3人による化学反応に期待が集まるなか、 森田と赤堀、すでに似た煌めきを感じさせるふたりの緩い語らいから、秋の台風の目となる!?新作を探る。
壊しながら進化したい
――今回の新作は、『台風23号』という不穏なタイトル以外は謎に包まれているので、現時点で可能な限りの情報が知りたいです。
赤堀すみません(笑)。基本的には、市井の人々の瑣末な描写であることはこれまでと変わりなく、そうしたことを描くのが自分の劇作家としての使命……というと大袈裟ですけど、まあそういうものしか描けないというのもあるんですが(笑)。今回もそのような物語になると思います。それをどういう視点で書くか、それも大仰な言い方をすると発明のようなもので、やっぱり自分がワクワクしながら書きたいんですよね。
その高揚感がきっと稽古場で、演者やスタッフに伝染すると思っているので。