syrup16g、peridots、tacicaの3バンドによるドラマー中畑大樹50歳の宴をレポート
Photo:河本悠貴
Text:青木優Photo:河本悠貴
syrup16gと、キーボードに河野圭。この4人がアンコールの最後に演奏した「Reborn」が本当に、本当に感動的だった。
syrup16gの作品の中でもとりわけ多くの人たちに愛されているこの曲は、お互いが歳をとり、そこで変わりながらも生きていくことについて唄っている。それは50歳の誕生日を迎えたドラマー・中畑大樹を祝う夜のクライマックスとして、あまりにもふさわしい歌だった。
今夜のO-EASTは、中畑大樹という人の空気感がそのまま流れているかのような場になっていた。入口には中畑のために届けられた花の数々。フロア内に流れる音楽は、VOLA & THE ORIENTAL MACHINE、杉本恭一、北出菜奈、チリヌルヲワカ、長瀬智也とのKode Talkersという、彼がドラマーとして関わってきたバンドやアーティストたちの曲。そしてステージの後ろの幕に大きく浮かび上がっているのは、このイベントのために中畑が描いたイラストだ。
それは毒もユーモアもあるようで、しかしそのどっちにも着地していない感じがちょっと中畑らしい気がした。
peridots
そもそも中畑大樹という人は廻りの人をキズつけるようなことを言ったり、行動に表したりはしない。