2021年5月14日 07:00
松坂桃李&広瀬すずが向き合った“命のしまい方”「まだ答えが出ないことが、僕の答え」
撮影:友野雄
吉永さんは、カメラに映らない小物まで自分に馴染ませていた
吉永小百合、122本目の映画『いのちの停車場』が5月21日(金)より公開される。在宅医療をテーマに、さまざまな患者たちの命のドラマを描いた本作で、吉永は初の医師役に挑戦した。
日本映画史にその名を刻む俳優。松坂桃李と広瀬すずのふたりにとっても、念願の初共演だった。
「今回お話をお受けしたのも、やっぱり吉永さんがいらっしゃるというのが大きかったです。これだけ日本の映画界で第一線で活躍されている方とご一緒できる機会というのもなかなかないですからね」(松坂)
「私も主演が吉永さんとお聞きして、まだ台本をいただく前だったんですけど、やりたいですってお返事しました。私たちの世代からすると、どんなにご一緒したくても、絶対に叶わないだろうなと思っていた方なので。
本当に、すごく贅沢な時間でした」(広瀬)
吉永が演じたのは、まほろば診療所の在宅医・白石咲和子。そして、元医大卒業生で診療所の運転担当・野呂聖二役を松坂が、看護師の星野麻世役を広瀬が務めた。
「吉永さんとご一緒してみて感じたのは、しなやかで軽やかと言いますか。