藤原紀香、LiLiCoらが語る夫婦円満の秘訣 映画『お終活3』トークショーで実体験を交え回答
(C)2026「お終活3」製作委員会
映画『お終活3 幸春!人生メモリーズ』の公開を記念し、藤原紀香、LiLiCo、香月秀之監督が登壇したスペシャルトークショーが行われた。
本作は、2021年公開の第1弾『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』、2024年公開の第2弾『お終活 再春!人生ラプソディ』に続く、待望のシリーズ第3弾。イベントでは、藤原、LiLiCo、香月監督が熱気あふれる場内に登場すると、客席からは大きな拍手が起こり、その様子に笑顔を見せた香月監督は「今日は、平日にもかかわらず、こんなにたくさん来ていただいてどうもありがとうございます。今日は楽しんでいってください」と挨拶した。
劇中で藤原演じるカオリは、橋爪功演じる主人公たち行きつけのスナックのママという役柄。カオリママは人生の言葉を届ける存在で、まさに作品全体の心をすくい上げる大事な役どころとなっている。そんなカオリママの魅力について藤原は、「カオリはいろいろな人生の経験をしていると思うんです。そして愛情と優しさをたくさん持っている人なので、いろいろな悩みをご相談してくださるお客さまのことを全部自分に受け入れて、スッと助言だったり、人生の格言を言う人なんですけど、これは“お終活”という人生の終わりを迎える準備ということだけでなく、今を生きる言葉、これからを生きる人たちの言葉を伝えてくれる存在だと思っています。
香月監督が本当に愛を持って書いてくれているな、というのを脚本からも感じるんです」と説明。LiLiCoも「ママに会うと、みんな幸せになるんですよね。私はそのシーンにいないんですけど、映画を観ているとすごく笑顔になります」と続けた。
LiLiCoには、自身の出身地であるスウェーデンと、日本との“お終活”の違いについての質問が。「本当にいろいろあるんですけど、私が日本に来て感じたのは、例えば50代の人たちは“もう50歳なんだからピンクなんて着れない”みたいなことをおっしゃっていて。でもそうじゃないんですよね。自分で自分をハッピーにすることも大事ですから。自分の好きな色を着ればいいですし、前向きに、ここから楽しいことやればいいと思います」とコメント。
「やはり一番良くないのが後悔することなので。やればよかった、というのが一番もったいない。やりたいことはどんどんやった方がいいと思いますし、日本もそういうふうになっているなと感じます。それもこの映画のシリーズのおかげだと思います」とメッセージを送った。
そんな『お終活』シリーズの魅力について、藤原は「誰かの人生なんですけど、でもすべて自分に置き換えられること。家族のことや介護のこと、いろいろとあるけれど、まるで自分のことのように考えさせられる。とてもハッとするシーンがたくさんあるし、人生の今後のヒントになったりもします。とてもすてきな作品だと思っています。
わたしは1作目を観てすごく感動したんですけれど、それからパート2から出させていただくことになりまして。すごくうれしく思ってます」と笑顔で説明。
そして「私は映画コメンテーターとしてこの作品を観て、なんてみんなにとって近いテーマなんだろうと思った」というLiLiCoも、「みんなにとって必要なこと、年齢を重ねて人生に必要なことなのに、今さら聞けないことがいっぱい盛り込まれてるんですよね。だからこのシリーズは勉強になるんです。今回もすごく勉強になりましたし、プラス、ここからのことをどこまでもつないでいけたらと思っています。そういうふうにみんなの人生のヒントを運んでくれる、すてきな作品だなあと思うんです」とコメント、「家族の物語なので、テーマだっていっぱいありますからね。それこそ50年後にも『お終活48』みたいな感じでここに立っていられたらいいなと思っていますね」と笑顔で付け加えた。
香月監督は、「この映画は見終わった後に話をする映画なんです。
この映画を観るとみんな話をしたくなるんですよ。年齢的に終活に近づいてきている人たちが観て納得すると思われている方が多いようですけど、若い人が観ると、今日お母さんに電話したくなったとか、そういうことを言うんです」と説明。さらに「この映画を観ていただいた方の満足度がいまだに90%以上なんです。僕も今まで40何本とつくってきましたけど、90%ってないんですよね。だからそれだけ皆さんの身近に起こっていることとか、これから考えないといけないこととか、そういうことに響いてくる映画かと感じてます。今、パート3まできましたけど、パート4もぜひやりたいと思っておりますので、皆さんの応援をよろしくお願いします」と呼びかけた。
この日は、事前に公式SNSで募集した観客の悩みに登壇者が直接答えるコーナーを実施。まずは結婚15年の相談者から「子どもが自立した後、夫婦ふたりでいるイメージが湧かない。
劇中の大原夫婦のように50年も共に歩む秘訣は?」という問いが寄せられた。それについてLiLiCoが「私はいい意味で期待をしない、ということを心がけたりしています」と口火を切ると、香月監督も「夫婦って3段階あるんですよ。新婚の頃と、子どもを育てて、育て上げるまで。そしてその後なんですが、そこでみんなやることがなくなって、どうするのか、という話ですよね。僕はいつも思うんですが、正月ぐらい、一緒にご飯を食べたりするじゃないですか。そこで今年はふたりで何をやるのかと、話をしてほしいんです。今年はこういうことやろうと、また1年たつと、じゃあ今年は何やろうかと。そう言ってるうちに50年経つんですよ。
だから絶対に話し合わないとダメ。もうこの旦那ダメじゃなくて、今年ふたりで何かやろうよっていう話し合いをしていただくと50年続くんでしょうね」と返答。LiLiCoも「話し合いにあうんの呼吸はないと思っているんです。たとえばどこかに行こうと話し合うのもいい。それこそ『お終活』シリーズを観に行こうということでもいいんです。やはり話し合わないとダメですよね」と香月監督の意見に深くうなずいていた。
続いて80代の母と同居しているという方から、なかなか外出をしようとしないという母親を心配しているというお悩みが。それに対して藤原が「私の母ももうすぐ80くらいなので、本当に自分のことのように感じる質問です」と共感している様子。
「同じことを何回も言うことって、きっと自分の人生の記憶の中で、すごく楽しかったこととか、衝撃的にすてきなことで、頭の中に残ってることとか、そういうことを何回も言ったりもするんだと思うんです。だからその方の立場に立って、“ああそうか、それもすごくいい思い出なんだね”と言って、そこを掘り下げてみるとか、こちらの受け止め方次第なんじゃないかなと思ったりもします」と返答した。
香月監督は「皆さん、昔はこんなことできたのに今はできなくなったっていうんですけど、それは当たり前なんですよ。でもこれはできなくなったんじゃなくて、今、自分に置かれてる環境の中で変化をつけていけばいいと思うんです。例えば、今の質問の人のように、同じことを何回も聞けばいいんですよ。そこでその答えをちょっと変えていくんですよ。家の中でずっと一緒にいるのなら、たまには家の中に四季を感じさせる花を変えていく。“お母さん、今は桜だよ”とかいいながら、ベランダに一緒に出て外の景色を見るとか、それぐらいでいいんです。そういうことをやるのは重要なんです。みんな何か昔に戻らなきゃいけないと思ってるんですけど、昔に戻る必要はないんです。それは全部、自分の人生のドラマの一部ですから。ドラマは進んでいくと思っていればいいんですよ」とコメントした。
そこに補足するようにLiLiCoも「そうですよね。愛おしいと思えばいいんです。うちのお父さんも84歳になったんですけど、スウェーデンのお家でサッカーを見ているときに、スピーカーが割れるんじゃないかというくらい、すごい音なんですよ。“こんなに耳が聞こえなくなったんだな”とそこから感じることも、ちょっと大きめの声で話したりというのも人生の中の一部かなと思っちゃいますね」としみじみと付け加えた。最後に藤原が、「カオリママとしてこの作品を通して届けたい言葉」を一筆に込めた掛け軸を披露。そこには「人生に無駄な時間はない。全ては貴方の物語byカオリ」と書かれていたが、その達筆ぶりに会場からも感嘆の声が上がった。
この言葉を選んだ理由について「やはり年齢を重ねるたびに思うんですけれども、人生って若い頃はイケイケでいけたんですけど、年齢を重ねると思い通りになることの方が少ないわけですよね。だけど人はいろんな失敗から学んで進んでいくものですし、本当にあのときを忘れたいと思うのではなく、すべて自分のストーリーなんだと。年齢を重ねることをいとおしく思えるような年齢にようやくなれてきたので、私はこの言葉がすてきだなと思い、したためさせていただきました」とその思いを明かした。
<作品情報>
『お終活3 幸春!人生メモリーズ』
5月29日(金)公開
公式サイト:
https://oshu-katsu.com/3/
(C)2026「お終活3」製作委員会