2023年12月1日 18:00
シルビア・グラブ「アイバはとても強い信念を持った人」キャスト6人で挑む日本版『東京ローズ』がパワフルに立ち上がる!
(撮影:塚田史香)
新国立劇場フルオーディション企画の第6弾は、初のミュージカル作品が登場。イギリスのカンパニーBURNT LEMON THEATRE※が2019年に製作した話題作『東京ローズ』、その日本初演が藤田俊太郎の演出、オーディションで選ばれた6名のキャストによって立ち上がる。太平洋戦争時、日本軍による連合国軍向けプロパガンダ放送でアナウンサーを務めた“東京ローズ”と呼ばれた女性たち。そのひとりである米国籍、日系二世のアイバ・トグリ(戸栗郁子)の怒涛の生きざまを描いた物語だ。主人公アイバをキャスト6名がリレー方式に演じる日本独自の演出など、注目必至の本作はただいま絶賛稽古中。これまで数々の名作ミュージカルを経験して来た実力派のシルビア・グラブが、オーディションから今現在の稽古の実感まで、新感覚のミュージカルへの挑戦を語った。
※BURNT LEMON THEATRE:2017年に活動を開始した英国の女性を中心メンバーとした演劇集団。メンバーの多くが演出と俳優、振付と俳優、作曲と俳優、など公演においては色々な役割を兼任しながら作品創作を行っている。
始まりは自宅のPCから。初心に帰ったオーディション体験を経て
――本作は新国立劇場フルオーディション企画の第6弾になりますが、この企画については以前からご存知だったのでしょうか。