くらし情報『シベリアの画家・香月泰男の画業をたどる回顧展『生誕110年 香月泰男展』、2月5日より開催』

2022年2月1日 18:00

シベリアの画家・香月泰男の画業をたどる回顧展『生誕110年 香月泰男展』、2月5日より開催

《北へ西へ》1959年 山口県立美術館蔵


太平洋戦争とシベリア抑留の体験を描いた「シベリア・シリーズ」により、戦後美術史に大きな足跡を残した画家・香月泰男(1911-74)の全容をたどる回顧展『生誕110年 香月泰男展』が、2月5日(土)より練馬区美術館にて開催される。

山口県三隅村(現・長門市)に生まれた香月泰男は、1931年に東京美術学校に入学。1942年に軍隊に入り、帰郷した1947年以降は、故郷にとどまって身の回りのものをモチーフに造形的な挑戦を繰り返した。
1950年代後半に黒色と黄土色の重厚な絵肌に到達した香月は、極限状態で感じた苦痛や郷愁、死者への鎮魂の思いをこめて太平洋戦争とシベリア抑留の体験を描き、「シベリアの画家」として評価を確立していった。

同展では、「シベリア・シリーズ」をほかの作品とあわせて制作順に展示。シベリア・シリーズは入隊から復員までを時系列に並べて紹介するのが一般的だが、実際の制作の順序は、主題の時系列とはおおきく異なっていたという。

敢えて制作順に並べることで、ひとりの画家が戦争のもたらした過酷な体験といかに向き合い、考え、描き続けたかを浮かびあがらせる狙いだ。

戦争が遠い歴史となり、その肌触りが失われつつある今、自身の「一生のど真中」

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