2021年7月10日 15:26
坂東玉三郎、42年ぶりに生まれ変わった主演映画『夜叉ヶ池』に「映画を観る喜びを感じられる作品です」
7月10日、松竹の映画製作100周年を記念したプロジェクトの締めくくりとなるユーロスペースでの特集上映「篠田正浩監督生誕90周年祭『夜叉ヶ池』への道モダニズムポップアートそしてニッポン」にて、『夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版』の初日舞台挨拶が行われ、坂東玉三郎と篠田正浩監督が登壇。当時の撮影エピソードを語った。
本作は、泉鏡花が1913年に発表した小説を、1979年に歌舞伎俳優の坂東玉三郎主演で映画化した『夜叉ヶ池』の4Kデジタルリマスター版。越前・三国嶽にある、竜神が止め込められているという夜叉ヶ池を舞台に、壮大なスペクタクルファンタジーが繰り広げられる。
42年ぶりに劇場での上映となった『夜叉ヶ池』。篠田監督は昨年2月に「どうしてもまた劇場で観てもらいたい」という思いから、玉三郎に「会いましょう」と声を掛けたという。玉三郎自身は「当時の撮影では私も若く、かなりのわがままを言ってしまった記憶がありました。きっと監督も御立腹なのかなと思っていたのですが、こうしてお声を掛けていただき、今日公開に至りました。
40年以上たっていますが、僕にとっては撮影中の日々をほとんど覚えているぐらい印象に残っている作品です」