くらし情報『ゴヤ、マネ、ピカソら約240 点の作品でスペイン版画の系譜を辿る『スペインのイメージ』 7月4日より開催』

2023年6月29日 11:30

ゴヤ、マネ、ピカソら約240 点の作品でスペイン版画の系譜を辿る『スペインのイメージ』 7月4日より開催

ホアキン・ソローリャ《水飲み壺》 1904 年 国立西洋美術館


2023年7月4日(火)より、上野の国立西洋美術館では、『スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた』が開催される。ヨーロッパの画家たちが魅了され、描いてきたスペインのイメージが、どのように伝播していったのかを、国立西洋美術館の所蔵品を核に、国内各地のスペイン版画の傑作で探る展覧会だ。
フラメンコや闘牛など、ヨーロッパの中でもひときわエキゾチックなイメージをもつスペイン。18世紀半ば、自国を再評価する風潮にあって、スペインでまず見直されたのは、17世紀の古典文学『ドン・キホーテ』と、フェリペ4世の宮廷画家だったバロックの巨匠ベラスケスだった。後者については、同じくスペインの宮廷で活躍したゴヤや、印象派の父マネが、作品に基づいた版画を制作しているが、とくにマネはスペイン好きで、実際にスペイン旅行も行った。同展では、19世紀に盛んになった観光旅行において、スペインのイメージがいかに造形化され、ポスターや新聞、雑誌などメディアで広がったかも紹介する。
また生と死が隣り合わせのスペインの国技・闘牛や、19世紀にスペインにアール・ヌーヴォーを開花させ、若きピカソが活動したバルセロナのアート・シーン、そして20世紀前半、フランコ独裁などの政治的困難のなか、ピカソやミロ、タピエスらが美術を通して発した様々なメッセージにも注目。

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