くらし情報『神話、音楽、ダンス……インドのすべてがここにある『インド細密画』9月16日より開催』

2023年9月4日 11:30

神話、音楽、ダンス……インドのすべてがここにある『インド細密画』9月16日より開催

《神の出現》 ラージプト絵画18世紀中頃


インド美術研究家でもある日本画家・畠中光享のコレクションから、インド細密画の優品約120点を紹介する展覧会が、9月16日(土)から11月26日(日)まで、東京の府中市美術館で開催される。日本ではまとまったかたちで見る機会の少なかったインド細密画の魅力をたっぷり味わえる貴重な機会だ。
インド絵画の精華とも呼ばれる細密画は、16世紀後半から19世紀半ばにかけて、ムガル帝国やラージプト諸国の宮廷で楽しまれた一辺20センチほどの小さな絵のこと。あえて小さな画面に描くのは、「見る人と絵が一対一で対話をする」という考え方があったからで、絵と対話を重ねることは魂を清める行為でもあったという。
同展は、そのインド細密画の独特の魅力と見方を教えてくれる展覧会だ。例えば、感情を直に揺さぶることを大きな目的とするインド芸術では、音楽が重要視されており、そのため、楽曲の旋律の型や音色そのものを絵画化した「ラーガマーラ」と呼ばれる楽曲絵が生まれている。日本にも西洋にも見られないインド独自の伝統である。
そのほかの重要な主題としては、古代から愛を描いてきたインド文学の伝統やヒンドゥー教の教えを反映し、人間や神々の「愛」

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