2021年9月21日 17:00
矢田悠祐ら“GLORY DAYS”に戻れないと悟る若者に―― 『GLORY DAYS/グローリー・デイズ』観劇レポート
撮影:源賀津己
現在東京・博品館劇場にて上演中のBROADWAY MUSICAL『GLORY DAYSグローリー・デイズ』において、開幕3日目の夜公演を鑑賞した。
作詞・作曲をニック・ブレイマイヤ、脚本をジェイムズ・ガーディナーが担当し、2008年に米ブロードウェイで初演された本作。翌2009年には日本でも上演され、俳優4人だけで繰り広げる濃密な劇空間が話題を集めた。劇団エムキチビートを主宰する元吉庸泰が演出を手がける今回は8人がキャスティングされ、EAST・WEST・SOUTH・NORTHの4チームWキャスト制が敷かれた。
取材日は昼夜ともに「EAST」の上演回で、矢田悠祐、ルーク・ヨウスケ・クロフォード、風間由次郎、木戸邑弥が出演。高校の友人と数年ぶりの再会にはしゃぐ一方で、互いに訪れた“変化”を感じ取り「当時の輝かしい日々(Glory Days)には戻れない」──と悟る若者たちの成長や葛藤をステージ上に立ち上げた。
矢田が扮するウィルは、3人をかけがえのない親友として大切に感じている役どころ。ジャックの告白に始まった仲間の言い争いに誰よりも心を痛め、自身のモラルや価値観を省みるひと幕も。