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小室哲哉、野村宏伸らが登壇! 映画『天と地と』舞台挨拶&『角川映画音楽祭』ラインナップ発表会レポート

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小室哲哉、野村宏伸らが登壇! 映画『天と地と』舞台挨拶&『角川映画音楽祭』ラインナップ発表会レポート


5月11日(月)に角川映画50周年プロジェクトの一環として、映画『天と地と』舞台挨拶&『角川映画音楽祭』ラインナップ発表会が実施。小室哲哉、野村宏伸、南佳孝(角川映画『スローなブギにしてくれ』の主題歌を担当)、マリーン(角川映画『キャバレー』の主題歌を担当)、藤井空(ジャズトランペッター、ピアニスト)が登壇した。

『天と地と』舞台挨拶パートでは小室と野村が登壇。音楽、主題歌歌唱の小室は「当時20代。(映画音楽については)まだ何も分かっていなかったから、言われるがままという感じでした」と笑顔で振り返る。作品に関しては指示やリクエストはほとんどなかったと記憶していると明かし、「最大の指示と言えば、カナダのカルガリーで撮影するので観に来なさいと言われて。撮影の現場でディレクターズチェアの隣に座らせていただきました」と特等席で撮影を見学したことを明かした。

小室哲哉、野村宏伸らが登壇! 映画『天と地と』舞台挨拶&『角川映画音楽祭』ラインナップ発表会レポート


撮影シーンについては「最後の合戦で(両陣営が)向かい合うシーン。
一番いいシーンを観てから、(楽曲を)作らせてもらったと記憶しています」と語った。「時代が時代なので……」と前置きした小室は、今の技術では簡単にできることも当時はひとつひとつが大変だったと話し、「尺が長くなる、短くなると変わるたび、音楽はそれによってテープを切ったり貼ったり、録り直したりというのが当たり前でした」としみじみ。

チームでの作業ではあったものの、楽曲制作は打ち込みで行っていたため、ひとり作業が多かった印象が強いとも話した小室は「映像を観ながら弾くというのが一番やりやすいと思っていたけど、そうではなくて、頭の中でイメージしてという感じで。僕で大丈夫かなと思うことは途中、たくさんありました」と苦笑い。「もう1回やり直したいくらい。そういったポイントもたくさんあります」と微笑みながら付け加えていた。

当時だからこその苦労を尋ねられると「テクノロジーの話ですが、今だったら、簡単に部屋の大きさのエコー、リバーブが簡単に作れます。でも、当時は一度作ったものを(会場を借りて)流して、クラシックの人たちがやるような音にするみたいな作業で作って。
会場をガラガラでやるわけにもいかないので、僕のファンの方に来てもらって埋めてもらったりしていました(笑)」と手間もかかるが、それ以上に、スケールの違いが分かるエピソードを披露した小室。シミュレーションが簡単にできる今との違いに触れつつ、小室自身もやはりスケールを実感し、びっくりすることも多かったようで、「カナダでは驚くことばかり。馬を操っている人たちがカウボーイ。現地の人だったので、すごいなぁって思いながら見学していたのを覚えています」と明かす。

小室が「監督が『スタート!』ではなく、『よーい、はじめ!』というのもびっくりしました」と思い出を語ると、野村は「そうでした?」と覚えていない様子。小室は「監督の『よーい、はじめ!』を通訳の方が訳した時にスタートになっていたと思います」とクスクス。「全く記憶にない」と話し、観客の笑いを誘った野村は「35年くらい前。僕は当時25歳。
カルガリーに行かせていただいて、壮大な場所で撮影をして。エキストラも甲冑をつけた外国の方がいっぱい。よく集めたな……と思いました」と撮影のスケールの大きさに触れる。

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「『影武者』や『乱』を意識していると監督自身もおっしゃっていたけど、とにかく監督は”画”を大事にする。赤と黒に分けたり、とても美的。今観るとまた違う魅力がある気がします」と力をこめた野村は、自分の作品はあまり観ないという。しかし、この日舞台袖でエンドクレジットを観て懐かしさが込み上げてきたという野村は「監督との思い出は怒られてきたこと。僕と監督はそういう関係性。
『天と地』の頃は、ある程度経験した中で入った(作品な)ので、優しかったかな?あの時は榎木(孝明)さんが怒られてました(笑)。主演の人が怒られがちです」と笑い飛ばしていた。

後半は、8月9日(日)に開催される『角川映画音楽祭』ラインナップパートへ。『角川映画音楽祭』で映画『スローなブギにしてくれ』、『メイン・テーマ』の主題歌を歌唱する南、映画『キャバレー』の「Left Alone」などを歌唱するマリーン、映画『野獣死すべし』のテーマ曲を演奏する藤井を加えた5人でのトークが展開。

南は「片岡義男さんの原作も大好きだったので、ぜひやらせてくださいと言いました。角川春樹さんが(僕の)デビューアルバムを聴いてくれていたことも分かって、それがすごくうれしくて……」とにっこり。「曲はすぐにできました」と話した南だったが、どういう感じの曲にしていいのか分からず、原作の片岡に尋ねたという。すると「スローなブギだよって言われて(笑)。
まんまじゃん!って思った」と笑い飛ばしながらも、キャッチーな曲を意識して、SEも含めて携わったと振り返った。

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楽曲「メイン・テーマ」に関しても「すぐにできました」と話した南は「薬師丸さんが20歳くらいの頃。同じシチュエーションを同じ曲で歌詞が違うのをやってみたいという松本隆からのアイデアで。女性目線の歌詞と僕の(男性目線の)歌詞はちょっと違うんです」と説明した。

映画『メイン・テーマ』は、野村のデビュー作でもある。「当時、高校3年生。人生が変わりました」と懐かしそうに語った野村は、「森田監督は優しいお兄さんみたいな感じで映画が好きになりました。あまりに嫌な思いをしたら続かなかったのかなと思っています」とデビュー作にはいい思い出しかないと笑顔を見せ、「薬師丸さんも優しいお姉さんみたいで。
これも原作は片岡義男さん。南さんの音楽がすごく合う。おしゃれな感じがあります」と南と片岡の相性にも触れていた。

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マリーンは「『Left Alone』は宝物のような曲」とうれしそうに語り、同じ曲でも歌うたびに違う表現になると明かす。当時を振り返り、「レコーディングの日に角川さんに初めて会って、どうしてもマリーンに歌ってほしかったと言われました。でも、なんでマリーンに歌って欲しかったのかはずっと訊きたいと思っていたこと」と明かしたマリーンは「作曲はビリー・ホリデイ。彼女は歌う前に亡くなってしまった。誰も歌う人がいない曲を、どこから持ってきたのか。
(結果)マリーンがオリジナルになっています。日本でヒットして、アメリカ、ヨーロッパと外国で歌われた楽曲。角川さんとの出会いと、この曲を持ってきてくれたことに感謝。自分にマンションを買うこともできたので」と告白し、観客を笑わせていた。

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角川映画10周年記念作品でもある映画『キャバレー』で主演を務めたのは野村。「とにかく監督からは怒鳴られて、ノイローゼになるくらい(笑)。飯も食えないくらいに痩せ細って。でも、その経験があるから、トップシーンからラストで顔が変わるくらいに成長していくのが分かる。主人公と一緒に成長させてくれたような映画でした」と撮影中は辛かったが、今ではいい思い出だと語った野村は「ラストにマリーンの曲が流れると涙が出ます!」と思い出深い作品だと強調していた。

『角川映画音楽祭』への参加について「素敵なご縁で招いていただきまして……」と微笑んだ藤井は、曲を聴いてから映像を観たという。「映画やテレビを観せてもらえない家に育ったので……。(映画やテレビからの)インプットがない状態で観た作品なので、強く印象に残りました。岡野等さんという名手が演奏されているトランペットは不穏さ、危険さがビシビシ伝わる曲ですが、当日は自分なりの危険さの表現ができればいいなと思っています」と意気込んでいた。

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『角川映画音楽祭』では、『ぼくらの七日間戦争』の主題歌を演奏し、『天と地と』より2曲演奏。内、主題歌1曲は歌唱も披露予定の小室は『ぼくらの七日間戦争』の主題歌を依頼されたのは「角川春樹さんの血縁関係だったと思うのですが、TMNETWORKが好きなんだよねみたいにいっていただいて。で、主題歌、やりますか?みたいな感じでさらっと決まった記憶です」と、記憶は定かではないとしながらも覚えていることとして明かす。

続けて「僕たちの現場に宮沢りえさんと菅原監督が表敬訪問しにきてくれて。きっと薬師丸ひろ子さんや原田知世さんみたいに育っていくんだろうなって思いました。主役の方というのもあって、光っていました。内容も痛快というのがピッタリのワクワクする作品だったので、楽しんで作らせてもらいました」と思い出を語る。

小室は「映画音楽は時代時代で作り方が変わるけど『ぼくらの七日間戦争』の時は、無音の映像を観ながら、その場で弾いていくみたいな作り方。タイムコードみたいなものは今のようにはなくて。自分の表現と映像と、ダイアログ(セリフ)とが混ざってサウンドトラックになる。そういう感覚を初めて知った作品なので、『ぼくらの七日間戦争』には楽しい思い出しかないです。『ぼくらの七日間戦争』に“は”って言っちゃったけれど、やっぱり『天と地と』は大変だったので……」と2作品の違いについても触れていた。

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『天と地と』の楽曲「炎」については「合戦シーンに使う曲。何回も出てきます。まあまあ、合ってるかなと納得している曲です」とニヤリ。『角川映画音楽祭』での演奏については「オーケストラなので迫力あるような感じでできるんじゃないかな」と笑顔で語り、歌唱予定の「天と地と〜HEAVEN AN EARTH〜」については「すごく久しぶりに歌います。ファンのみなさんは聴いたことがあるかもだけど、一般の方はほとんど聴いたことがないと思うので、『歌うんかい!』って思うかもしれないです」と笑わせつつも、貴重な機会であることを説明していた。

最後の挨拶で小室は「『角川映画音楽祭』の会場はBunkamura オーチャードホール。音がすごくいいと思うので、ぜひ、お越しください!」と呼びかけ、懐かしい思い出や貴重な制作エピソードが飛び出したイベントを締めくくった。

<イベント情報>
『角川映画音楽祭』

8月9日(日) 東京・Bunkamura オーチャードホール
開場 16:45/開演17:30

■出演
南佳孝、小室哲哉、松村とおる、マリーン、クミコ、藤井空、松本隆、佐野史郎、野村宏伸

■BAND
石黒彰(Key)、渡辺格(G)、ハピネス徳永(B)、力石理江(Key)、阿部薫(Ds)、鍬田修一(Sax)、阿部美緒(Vn)、丸山明子(Vn)、保科由貴(Va)、大沼深雪(Vc)

■演奏予定曲
『復活の日』より 「You are love」歌唱:マリーン
『野獣死すべし』より「野獣死すべしのテーマ」演奏:藤井空
『スローなブギにしてくれ』より「スローなブギにしてくれ」歌唱:南佳孝
『キャバレー』より「Left Alone」歌唱:マリーン
『汚れた英雄』より「汚れた英雄」歌唱:マリーン
『メイン・テーマ』より「メイン・テーマ」歌唱:南佳孝
『ぼくらの七日間戦争』より「SEVEN DAYS WAR」演奏:小室哲哉
『天と地と』より「天と地と〜HEAVEN AND EARTH〜」歌唱・演奏:小室哲哉
『天と地と』より「炎」演奏:小室哲哉

※その他の上映作品・楽曲については順次発表予定

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2667635(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2667635&afid=P66)

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