2023年9月5日 11:30
銘仙でみるガールズヒストリー『大正の夢 秘密の銘仙ものがたり』展9月30日より開催
大正から昭和初期に大流行した絹の着物地のひとつで、鮮やかな色合いと大胆な柄が特徴の普段着の着物「銘仙(めいせん)」。蒐集家の桐生正子のコレクションから、選び抜いた約 50点の銘仙を紹介する展覧会が、9月30日(土)から12月24日(日)まで、東京・文京区の弥生美術館で開催される。
近年、和洋をミックスさせて元気に楽しく着物を着る女性が目を引くが、銘仙はそのルーツにあたるという。ポップな色や斬新な柄は昭和初期の若い女性を虜にし、女性が社会に進出するなかで、自由な空気をまとった銘仙は女性たちの「戦闘服」の役割をはたしたのだとか。昭和30年代には洋装が定着したためほぼ生産中止となったが、2000年頃のアンティーク着物ブームで注目され、その魅力が広く知られるようになった。
今回は、銘仙の大胆な柄の傾向から、4つのカテゴリーに分けて紹介が行われる。
日本の伝統文様をアレンジした「Neo Classic(ネオ・クラシック)」、西洋文化の影響を受けたロマンチックな「Girlish(ガーリッシュ)」、 働く女性を意識したクールな「Geometric(ジオメトリック)」、面白柄の「kitsch(キッチュ)」