2021年7月25日 12:00
【おとな向け映画ガイド】待望の映画化、ブロードウェイミュージカル『イン・ザ・ハイツ』と、台湾の大ヒットホラー『返校 言葉が消えた日』をご紹介。
【おとな向け映画ガイド】
ぴあ編集部 坂口英明
21/7/25(日)
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台湾のホラーゲームが原作
『返校言葉が消えた日』
このところ台湾映画に傑作が多く、目が離せません。2019年、台湾最大のヒットになったこの『返校』も、サイコホラーなのですが、盛り込まれた内容がとても奥深く、怖いだけにとどまりません。他の国ではなかなか真似できない独特の世界を作りだしています。
台湾で流行ったホラーゲームが原作だそうです。時は1962年、’’白色テロ時代"と呼ばれ、まだ台湾が言論の自由を制限されていたころ。国民党政権の統制下で、反抗する者は次々と逮捕され、処刑も行われていました。密告の奨励など、人間不信が極限に達していた暗い時代が舞台です。
学校にも国民党の軍服をきた教官が常駐し、生徒や教師に反政府分子がいないか目を光らせています。