マンション購入時に知らされなかった臭いや騒音…損害賠償請求はできる?

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今年3月、大阪市城東区の分譲マンションに住む男性が、購入した部屋の近くに設置された生ごみ処理機(ディスポーザー)の臭気がひどく住み続けられないとして、不動産会社に約5,800万円の損害賠償請求を起こす事案がありました。
購入時、不動産会社から臭気について説明がなく、入居後間もなくひどい臭いと騒音がするようになり、住めないほどになったそう。原告は不動産会社の過失を主張しています。
しかし、被告側は「売買締結時には臭気がなく、管理の問題」として請求棄却を求めているようです。
このようなことはレアケースですが、分譲・賃貸にかかわらず、物件に住んだあと、知らされていなかった事態が出てくることも稀にあります。
そのようなとき、部屋を買った・借りた人間は不動産会社に損害賠償請求することはできないのでしょうか?
銀座ウィザード法律事務所の小野智彦弁護士にお聞きしました。
■損害賠償を受け取ることができる?
「大阪のケースのように、部屋の近くにディスポーザーの排気口があり、臭くて日常生活を送れないというのであれば、正当な家賃を払って住んでいる意味がありませんね。