くらし情報『【世界初】低強度の運動とタマネギ・ブロッコリーなどのポリフェノールを含む食品摂取の組合せで、中高齢者の筋肉の質の一部「筋柔軟性」が改善することを解明 ―サルコペニアやQOL向上の有効な対策として期待―』

【世界初】低強度の運動とタマネギ・ブロッコリーなどのポリフェノールを含む食品摂取の組合せで、中高齢者の筋肉の質の一部「筋柔軟性」が改善することを解明 ―サルコペニアやQOL向上の有効な対策として期待―

以上の結果より、低強度レジスタンス運動とケルセチン配糖体摂取の組合せが、中高齢者の筋柔軟性を改善することが明らかとなりました。

【世界初】低強度の運動とタマネギ・ブロッコリーなどのポリフェノールを含む食品摂取の組合せで、中高齢者の筋肉の質の一部「筋柔軟性」が改善することを解明  ―サルコペニアやQOL向上の有効な対策として期待―

図1:レジスタンス運動と食品の組み合わせに対する筋柔軟性の変化量

<社会的な意義>
筋肉の「量」や「質」に対する運動と食品の組合せに関する介入研究は少なく、特に強度の低いレジスタンス運動と食品の組合せ効果に関する研究はほとんどありませんでした。本研究は低強度の運動と食品の組合せが、筋肉の「質」の一部である筋柔軟性を改善することを初めて明らかにしました。筋柔軟性の改善は、身体機能や足関節の可動域に影響することが知られていることから、サルコペニアや高齢者のQOLの改善に役立つ可能性があります。中高齢者が日常生活で実施しやすい低強度な運動と食品の組合せが、サルコペニアの有効な対策方法として今後活用されることが期待されます。

<論文情報>
論文名: Effects of quercetin glycoside supplementation combined with low-intensity resistance training on muscle quantity and stiffness: A randomized, controlled trial
著者: 大塚祐多1、宮本直和2、永井研迅1、出雲貴幸1、中井正晃1、福田正博3、有光琢磨4,5、 山田陽介6、橋本健志4
所 属 : 1サントリーウエルネス株式会社健康科学研究所、2順天堂大学スポーツ健康科学部、3ふくだ内科クリニック、4立命館大学スポーツ健康科学研究科、5八戸学院大学健康医療学部、6国立健康・栄養研究所
発表雑誌: Frontiers in Nutrition (スイス)

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