真鍋博士、ノーベル物理学賞受賞! 今、改めて考えたい、地球温暖化について【ZIP!気象キャスターくぼてんきさんインタビュー】
2021年のノーベル物理学賞の受賞者に、大気と海洋を結合した物質の循環モデルを提唱し、二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に影響するという予測モデルを世界に先駆けて発表した、プリンストン大学の上級研究員でアメリカ国籍を取得している真鍋淑郎博士が、ドイツとイタリアの研究者とともに選ばれました。
ノーベル物理学賞が、気象や気候の研究分野を対象とするのは初めてのこと。現代の気候の研究の基礎を築いた偉大な研究です。
そこで、『くぼてんきの「天気のナンデ?」がわかる本』の著者で気象キャスター・防災士のくぼてんき氏に地球温暖化についてうかがいました。
◆地球温暖化ってなに?
地球の平均気温が長期的に上がっていくことを「地球温暖化」といいます。
地球温暖化の原因は、「温室効果ガス」の排出量が増えていること。温室効果ガスとは、地球をおおう大気に含まれているもので、布団みたいに地球の熱を逃さずに暖めてくれています。このガスがないと地球はとても寒くなってしまうから、必要なものですが、増えすぎると地球を暖かくしすぎてしまいます。
温室効果ガスにはいろいろあって、なかでも地球温暖化に大きく影響しているのは「二酸化炭素」。