映画監督・成島出さん死去、65歳 『八日目の蝉』でアカデミー賞10冠 脚本家として『日本沈没』『クライマーズ・ハイ』も手掛ける
成島出さん(2023年撮影) (C)ORICON NewS inc.
映画監督の成島出さんが24日、死去した。65歳だった。所属するアンカットが28日、公式サイトで発表した。
サイトでは「弊社所属の映画監督・成島出が、2026年8月24日、逝去いたしました(享年65歳)」と伝えた。葬儀は親族のみで執り行った。お別れの会は本人の遺志で予定していない。
「生前、皆様には本当にお世話になりました。成島が遺した作品や活動を長く愛し、支えてくださったファンの皆様、出演者、関係者の皆様には、これまでのたくさんの応援や温かいお付き合いに、事務所一同、心より深く感謝申し上げます」と謝意を示し「弊社としましては、成島が情熱を注いだ作品とその想いを今後も大切に守り、伝えていく所存です」とした。
成島さんは、1961年生まれ、山梨県出身。映画監督・脚本家。86年、監督作『みどり女』がぴあフィルムフェスティバルに入選。94年、『大阪極道戦争しのいだれ』で脚本家としてデビュー。2004年、『油断大敵』で映画監督デビューを果たした。
監督作に『油断大敵』『フライ、ダディ、フライ』『ミッドナイト・イーグル』『ラブファイト』『孤高のメス』『八日目の蝉』『連合艦隊司令長官 山本五十六』『草原の椅子』『ふしぎな岬の物語』『ソロモンの偽証 前編・事件/後編・裁判』『ちょっと今から仕事やめてくる』『ファミリア』『銀河鉄道の父』『52ヘルツのクジラたち』などがある。
『八日目の蝉』では、日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。同作は最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞など計10部門を制覇し、芸術選奨文部科学大臣賞映画部門も受賞した。
『ふしぎな岬の物語』ではモントリオール世界映画祭で審査員特別大賞、エキュメニカル審査員賞を受賞している。
脚本家としても『日本沈没』『クライマーズ・ハイ』『笑う蛙』『少女』『恋極道』『シャブ極道』『大阪極道戦争しのいだれ』などを手掛ける。監督と脚本の両面で、日本映画界を長年支えてきた映画人の一人。