会津木綿のテディベア 「あいくー」が結ぶ、私の笑顔と故郷の空
テディベアを作ったことがあった庄子さんのひらめきにより、会津木綿の特徴である「縞」と福島の「島」という二つの意味を込めたテディベア「しまくま」が誕生した。世界中のどんな人でも理解してもらえるようにと、テディベアという位置付けにしたそう。テディベア以外も作ってみようと、大熊町のシンボルキャラクターである大熊特産の鮭と梨を手にした黒いくま「おおちゃん、くうちゃん」をモチーフにして「あいくー」が生まれたのはその少し後。真っ黒でシックな会津木綿を使用したボディと少しとぼけた表情がなんともいえない愛くるしさと存在感を醸し出しているあいくーは、一度目が合えば連れて帰らざるを得ない、不思議な魅力と目力を持つ。
「私たちを受け入れてくれた会津若松と故郷である大熊町の空を結ぶという願いが込められているんです」団体名「會空」の會は会津の旧字体、空はもう帰れなくなってしまった故郷大熊町の空を表しているという。世界に羽ばたいた「あいくー」「一匹作りすぎちゃったからあげるわよ」と気まぐれに思いついた庄子さんは小さな「しまくま」を友人へ渡した。その友人が会津若松にあるショップ、アルテマイスターに訪れた際、ちょこんと揺れるしまくまが店員の目にとまったことで同店での取り扱いが開始。