2023年2月9日 17:30
「プラネタリウムで泣いて」鎮西寿々歌と寺坂頼我が360度映像に登場 3月18日公開『かぐや姫は未来の月からやって来た』
―和歌山大学 観光学部教授 尾久土正己さん
科学とドラマの融合が実現した今作。続いては、監修を務めた、和歌山大学 観光学部教授の尾久土正己(おきゅうど まさみ)さんと、新規事業としてXR事業に携わるカンテレ・マーケティングセンター 兼 事業戦略部の山本道雄(やまもと みちお)に制作秘話を聞きました。
――尾久土さんが、天文学、観光学の研究にドーム映像を用いるようになった経緯を教えてください。
尾久土さん「私は長年、日食を研究してきました。皆既日食を現地で観測すると、その瞬間に周りが360度真っ暗になったり気温が下がったり動物が騒いだりと、様々な現象が起こるんですね。ただ、皆既日食が自分の住む町で起こるのは、300~400年に一度だけ。なんとか多くの人にこの珍しい経験をしてもらえたら、と、プラネタリウムでの疑似体験にたどり着いたんです。日本で皆既日食が起こる2009年に、カンテレさんはじめ、あらゆる分野のトップランナーの力を借りて、奄美大島での観測の模様をドーム映像として流すことに。
今でいう、VR生中継への初挑戦でした」
和歌山大学・尾久土正己教授
――そこから、どのように今回の制作に繋がったのでしょうか。