『ジャンル大航海時代』──AI時代に絶望したアーティストがたどり着いた、新しい創作文化

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アーティスト TAKUROMANは、人とAIが循環しながら作品世界を育てる新たな共創のあり方を『ジャンル大航海時代』と名付け、108点の作品と参加型Webサイトによる独自の表現を発表します。

RECTO VERSO GALLERY(東京都中央区日本橋茅場町)にて、2026年8月4日(火)〜8月8日(土)の会期で開催されるグループ展「Art & Graphic exhibition(2026.August)〜創造のイノベーション〜」に、アーティスト TAKUROMANが参加します。

TAKUROMANは本展にて、一人のキャラクター「TAKUMI(拓海)=船長」を中心に、108のジャンルを横断する作品群『ジャンル大航海時代』を発表します。

本作における「ジャンル」とは、絵・映画・音楽・ゲームといった表現媒体だけを指すのではありません。それは表現媒体であり、役割であり、人が世界と関わる方法そのものです。

今回展示する108点は完成形ではありません。108の寄港地から始まり、参加者によって育ち続ける作品です。

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本展では、共創技術が発展した世の中で「人間は何を創り、どう表現するのか」を問いかけます。


【作品展開イメージ 】一枚の原画から、AIと共に108の表現へ。

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TAKUMI 原画(人の手で描いたもの)

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TAKUMI 3Dモデル(AI協働)

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TAKUMI ポップアート(AI協働)

これからの時代、創作とは何か。作品は「完成」するものなのか。

『ジャンル大航海時代』の根底にあるのは、次の問いです。

AIによって、誰もが創作へ参加できる時代に、人は何を表現するべきか。

本作は、2025年に同ギャラリーで発表した『人間の創造性の葬式』から地続きになっています。前作では、AIの登場によって生まれた「人間の創造性は終わるのではないか」という絶望と、そこから始まる創作方法の変化を取り上げました。

AIが絵を描き、音楽を作り、文章を書く時代に、人間は何を表現するのか。
その問いを一年間考え続けた結果、たどり着いた答えが『ジャンル大航海時代』です。本作は、AIへの絶望から始まったものの、次代の創作文化への提案へとつながる作品です。

AIの登場をきっかけに、作者は創作だけでなく、身体を通してしか得られない表現にも向き合うようになりました。その一つとして、中国の伝統楽器「二胡」を学び始めました。人間だからこそ得られる身体感覚や時間の積み重ねを、自ら体験したいと思ったからです。
デジタルとアナログ。AIと人間。その両方を行き来する中で、作品の価値とは「誰が作ったか」ではなく、 **人がどのような意味を見出すかにある** という考えにたどり着きました。
『ジャンル大航海時代』は、その実体験から生まれた作品でもあります。

今作『ジャンル大航海時代』では、その先にある本質的な問い——「この新しい表現環境において、創作とは何か」「作品は『完成するもの』なのか」——という、新たな創作論へと向かいます。

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前作『人間の創造性の葬式』(2025年・同ギャラリーにて発表)

人で始まり、AIで広がり、人が育てる。

『ジャンル大航海時代』は、一人の人間が描いた一枚の原画から始まります。その一枚をAIが108の寄港地へと広げていきます。しかし、それで作品は完成しません。作品を見た人が感じ、考え、物語を書き、固有の意味を見つけることで、作品はさらに成長していきます。つまり本作は、人→AI→人→AI…と循環しながら作品が成長していく、新しい循環型のシステムそのものを作品化したプロジェクトです。


AIは作者ではありません。作者の意思を増幅するための存在です。創作とは、AIが何を作ったかではなく、人が何を表現したいと願い、何を選び、何を残したのかが、そこにあります。

本作ではAIを特別な存在として扱いません。AIは創作工程の一部として自然に溶け込み、人間の意思を形にするための存在です。AIを使うこと自体に価値があるのではありません。作品に込められた意思こそが、人の心を動かします。

AIは無数の可能性を生み出すことができます。
しかし、人が問いを立て、選び、編集し、意味を与えなければ、作品は人の心を動かしません。AIによる表現を巡っては、しばしば「AIが悪いのか」という議論が起こります。しかし、問題はAIそのものではありません。人間が「考えること」「選ぶこと」「意味を与えること」を放棄してしまうことです。
そして、AIを使うことは、これまで無数の人々が積み重ねてきた知識や技術の上に立つことでもあります。その一つひとつへの感謝を忘れずに、作者はこの航海を続けています。

【108の寄港地 — 表現の多様性】

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PORT 006「コラージュ」

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PORT 025「フィギュアのX線」

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PORT 065「キャラ弁」

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PORT 075「ヨガ」(人間の動きのモーションキャプチャ)

同一キャラクターが、媒体を超えて108の『寄港地』を巡り、表現の可能性を探究します。

画家、映画監督、作曲家、編集者、建築家、記録者、船長——現代の創作環境においては、ひとりの作者がさまざまな役割を横断しながら表現できるようになりました。
しかしそれは同時に、何者かのふりができる時代でもあります。

だからこそ本作では、技術そのものではなく、作者の意思、問い、本気、そして作品が人を動かす力に焦点を当てます。

一枚の原画から、108点の航海へ

『ジャンル大航海時代』における108点の作品は、単なるバリエーションではありません。それぞれが、ひとつの「寄港地」です。一人のキャラクターが表現の海を渡っていく記録であり、同時に作者自身がこれからの創作のあり方を問い直していく航海でもあります。
展示が終わっても、作品は成長し続ける。

『ジャンル大航海時代』は、展示会場だけで完結する作品ではありません。公式Webサイトは作品のアーカイブではありません。
展示終了後も作品が成長し続ける「生きた展示空間」として運営していきます。

制作過程、更新履歴、参加者が残した言葉、新たな作品などを継続して公開し、作品世界を育てていきます。展示終了後も、世界中の誰もが作品に参加できます。会場に来られない人も、Webサイトから作品世界に参加し、言葉を書き、作品を育てることができます。

展示会場には、108の寄港地を収録したフォトブックを設置します。来場者は作品ごとに自由に感想や物語を書き込むことができます。その一冊は展示のたびに言葉が積み重なり、世界に一冊しか存在しない、生きた作品へと育っていきます。作者は一人ですが、作品を育てる人は無数に存在します。

作者は、作品ではなく「環境」を設計する。

これまで作品は、完成した瞬間が終着点でした。しかし『ジャンル大航海時代』では違います。展示会場で来場者が言葉を書き、Webサイトで世界中の人々が参加し、作品は展示終了後も成長し続けます。つまり作者は作品を「完成させる人」ではなく、作品が育つ環境を設計する人になります。

新しい創作は、「完成」ではなく「成長」する。

AIは膨大な過去のデータから新たな表現を生み出します。一方、人間は今日という日々の経験を書き加え続けます。

作品が人々によって育つこと自体は、AI以前から存在していました。しかしテクノロジーは、一人の創作者が世界を広げる規模と速度を飛躍的に高めました。さらに、創作へ参加するハードルも大きく下げました。その結果、一つの作品世界を多くの人々と共に育てていく、これからの表現文化が生まれつつあります。

将来、この作品が1000点になるかもしれない。1万点になるかもしれない。この作品は、展示期間だけで終わるものではありません。

これは108点で終わる作品ではありません。

公式Webサイト
https://daikoukai.art

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そして、その環境に参加する一人ひとりが、独自の価値を生み出していくこと。AIは、人の代わりに創るために存在するのではありません。人の意思をより遠くまで届け、人と人をつなぎ、新しい意味を育てるために存在します。
『ジャンル大航海時代』は、108点の展示ではありません。
一人の意思から始まり、AIによって広がり、人々の参加によって育ち続ける、新しい創作文化の提案です。
創作には、新しい形があります。
それは、作品が育ち続ける環境を設計すること。
そして、その環境に参加する一人ひとりが、新しい意味を生み出していくこと。
それが、TAKUROMANが提案する『ジャンル大航海時代』です。

開催概要

展覧会名:Art & Graphic exhibition(2026.August)〜創造のイノベーション〜
会期:2026年8月4日(火)〜8月8日(土)※日・月・祝 休廊
開廊時間:火〜金 12:00〜18:00 / 土 12:00〜15:30
入場料:無料
会場:RECTO VERSO GALLERY(レクトヴァーソギャラリー)
住所:〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-17-13 第2イノウエビル401
TEL/FAX:TEL 03-5641-8546 / FAX 03-5641-8547
Email:info@recto.co.jp
URL:http://www.recto.co.jp/verso/
アクセス:地下鉄日比谷線・東西線「茅場町駅」東改札3番出口より徒歩2分
参加作家:イチカワユウイチ / やまだあいこ / okoroom / TAKUROMAN
主催:RECTO VERSO GALLERY

作家プロフィール

TAKUROMAN(タクロマン)

子どもの頃からの夢をあきらめきれず、35歳で漫画学校にフルタイム入学し絵を学ぶ。その後、仕事をしながら数年間、電車での移動時などにスマホやiPadで絵を描いてはSNSにアップし続け、気がつくと作品数は2,000点を超えていた。それを機に、2021年よりアーティスト活動を開始。

音楽アーティストのステージでのライブペイントや、ニューヨークでの作品発表・講演の実績がある。AI時代における人間の創造性、表現をテーマに制作を続けている。

2025年には同ギャラリーで『人間の創造性の葬式』を発表し、AIへの絶望と創作方法の変化を取り上げた。今作『ジャンル大航海時代』では、その先にある「人間の表現領域を広げる航海」へと向かう。

本リリースに関するお問い合わせ

TAKUROMAN Email:takuroman753@gmail.com

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