Japan to the World! 世界を舞台に活躍するファッショニスタたち Vol. 2
販売員として地元の名古屋で勤務して1年が経った頃、会社が東京の企画部署に来ないかと誘ってくれたのです。またとない機会だったのですが、自分が何をしたいのか改めて考えた時期でもありました。ふと「私はニットで服を作りたいんだ!」と強く思い、結局退社したんです。それも大きな転換でしたが(笑)。そしてニットブランドliTTLe sHAmanの活動を始めました。最初からニット一筋だったわけではなく、人生の節目にニットの存在を意識する機会があった感じですね。ブランドを立ち上げてからはセレクトショップに取り扱ってもらったり、布帛で服を作っている作家さん達とコラボをして作品を作ったり、積極的に人に見てもらえる機会を設けるうちにオーダーをしてくれる方が現れるようになりました。
ベルリンの寒い冬のために、頭をすっぽり包んでくれるバラクラバを制作しました。最初に作ったものは私の一番好きな配色であるピンクと赤のバラクラバです。オレンジと紫のものは丸とハートの編み込み模様のデザインをパソコンで起こした時に「バラクラバの後頭部に柄が並んでいたら可愛いかも!」と思い、デザインに採用しました。
いろいろな文化が混在するベルリンに惹かれて
最初にベルリンに訪れたのは3年前、憧れていたドイツ人のニットアーティストに弟子入りしたくてドイツに滞在した時のことです。