【陸上】関東インカレ・初の栃木開催 その舞台裏と運営の想いに迫る
5月21日(木)~24日(日)の4日間にわたり、カンセキスタジアムとちぎで開催された関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)。今年は大会初となる栃木県での開催となり多くの注目を集めた。
なぜ今回、栃木開催が実現したのか。そこには、「選手ファースト」と「応援する学生ファースト」を重視した運営側の強い想いがあった。
関東学生陸上競技連盟の専務理事・日隈広至氏(桐蔭横浜大学/教育研究開発機構 特任教授)は、「以前から栃木県側の関係者に"ぜひ栃木で開催してほしい"とお話しをいただいていた」と振り返る。その声に応える形で今回の開催が実現した。
開催地選定の決め手となったのが、カンセキスタジアムとちぎの施設環境だ。
観客席を覆う大きな屋根、隣接するサブトラックや投てき場——競技環境・運営環境の両面で条件が整っていた。
さらに、メイントラック・第2競技場・投てき場が同一エリアに集約されている点も大きな強みとなった。
これまでの大会では投てき種目が別会場になるケースもあり、選手や応援が分散する課題があった。しかし今回はほぼ全ての競技を同じ場所で実施できたことで、競技場全体に自然な一体感が生まれた。
大会運営を担った学生幹事長・新井瑞己氏も、「応援が近い」という選手の声が多く寄せられたと語る。
関東学生陸上競技連盟 専務理事・日隈広至氏(桐蔭横浜大学/教育研究開発機構 特任教授)
関東インカレは、陸上競技では数少ない学校対抗戦だ。各大学が総合優勝を目指し、トラック・フィールドを問わず全種目の得点が勝敗を左右する。その分スタンドからの応援にも自然と熱が入る。
会場には各大学の応援歌や掛け声が響き渡り、日本体育大学の伝統応援「エッサッサ」など、各校ならではのパフォーマンスも披露された。陸上競技は個人種目のイメージが強いが、関東インカレでは選手だけでなく応援する学生たちも含めて大会を作り上げる。それがこの大会を唯一無二にしている。
伝統応援「エッサッサ」を披露する日本体育大学・男子陸上部
一方で、初の栃木開催には課題もあった。
首都圏から距離があるため、学生審判や補助員の移動・宿泊への対応が必要となった。
新井氏によると、今回は主催者側で合宿所やホテルを確保し、宇都宮駅から会場へのシャトルバスも運行。早朝の集合時間にも滞りなく対応できるよう、万全の準備を整えた。特急料金を含む交通費支援など、参加大学側の負担軽減にも取り組んだ。
学生幹事長・新井瑞己
今大会では、地元の中高生への働きかけも行われた。栃木県内の高校生は学生証の提示で無料入場が可能となり、多くの若い世代がスタンドを訪れた。日隈氏は「トップレベルの競技や大学生たちの応援を間近で見て、"自分もこの舞台に立ちたい"と思ってもらえれば」と期待を寄せる。
学生が運営し、学生が競技し、学生同士で称え合う。関東インカレには、長年受け継がれてきた独自の文化がある。
初の栃木開催となった今大会は、新たな地でありながら関東インカレならではの熱量と一体感を改めて感じさせる4日間となった。
なぜ今回、栃木開催が実現したのか。そこには、「選手ファースト」と「応援する学生ファースト」を重視した運営側の強い想いがあった。
関東学生陸上競技連盟の専務理事・日隈広至氏(桐蔭横浜大学/教育研究開発機構 特任教授)は、「以前から栃木県側の関係者に"ぜひ栃木で開催してほしい"とお話しをいただいていた」と振り返る。その声に応える形で今回の開催が実現した。
開催地選定の決め手となったのが、カンセキスタジアムとちぎの施設環境だ。
観客席を覆う大きな屋根、隣接するサブトラックや投てき場——競技環境・運営環境の両面で条件が整っていた。
大会初日は雨に見舞われたものの、応援団や選手は屋根の下で難なく待機でき、従来必要だったテント設営の手間も省くことができた。
さらに、メイントラック・第2競技場・投てき場が同一エリアに集約されている点も大きな強みとなった。
これまでの大会では投てき種目が別会場になるケースもあり、選手や応援が分散する課題があった。しかし今回はほぼ全ての競技を同じ場所で実施できたことで、競技場全体に自然な一体感が生まれた。
大会運営を担った学生幹事長・新井瑞己氏も、「応援が近い」という選手の声が多く寄せられたと語る。
関東インカレは、陸上競技では数少ない学校対抗戦だ。各大学が総合優勝を目指し、トラック・フィールドを問わず全種目の得点が勝敗を左右する。その分スタンドからの応援にも自然と熱が入る。
会場には各大学の応援歌や掛け声が響き渡り、日本体育大学の伝統応援「エッサッサ」など、各校ならではのパフォーマンスも披露された。陸上競技は個人種目のイメージが強いが、関東インカレでは選手だけでなく応援する学生たちも含めて大会を作り上げる。それがこの大会を唯一無二にしている。
首都圏から距離があるため、学生審判や補助員の移動・宿泊への対応が必要となった。
新井氏によると、今回は主催者側で合宿所やホテルを確保し、宇都宮駅から会場へのシャトルバスも運行。早朝の集合時間にも滞りなく対応できるよう、万全の準備を整えた。特急料金を含む交通費支援など、参加大学側の負担軽減にも取り組んだ。
「国立競技場や相模原での開催では必要なかった取り組みでしたが、地方開催でも工夫次第でしっかり運営できるという実績になったと思います」と新井氏は話す。
今大会では、地元の中高生への働きかけも行われた。栃木県内の高校生は学生証の提示で無料入場が可能となり、多くの若い世代がスタンドを訪れた。日隈氏は「トップレベルの競技や大学生たちの応援を間近で見て、"自分もこの舞台に立ちたい"と思ってもらえれば」と期待を寄せる。
学生が運営し、学生が競技し、学生同士で称え合う。関東インカレには、長年受け継がれてきた独自の文化がある。
初の栃木開催となった今大会は、新たな地でありながら関東インカレならではの熱量と一体感を改めて感じさせる4日間となった。