シナーが土壇場の意地でズベレフ撃破 ウィンブルドン連覇で通算5勝目

センターコートで、王者は動じなかった。世界ランキング1位のヤニック・シナー(24)は現地12日(日本時間13日未明)に行われたウィンブルドン選手権男子シングルス決勝で、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(29)と対戦した。スコアは6-7(7-9)、7-6(7-2)、6-3、6-4。連覇となる自身2度目のウィンブルドン制覇を果たし、グランドスラムのタイトルは2024年全豪、2024年全米、2025年全豪、2025年ウィンブルドンに続く通算5勝目となった。迎え撃ったズベレフは今年6月の全仏オープンで悲願の初優勝を果たしたばかりで、今大会は自身初のウィンブルドン決勝進出という充実の勢いでセンターコートに立っていた。

圧巻だった準決勝までの道

前戦の10日、準決勝で対戦したのはノバク・ジョコビッチだった。6-4、6-4、6-4のストレートで退け、試合時間はわずか2時間20分。サービスエースは16本を記録し、ファーストサーブが入った際のポイント獲得率は88%に達した。
直面したブレークポイントもたった1度で凌ぎきっている。前日の準々決勝でフェリックス・オジェアリアシムと5時間15分に及ぶ死闘を演じていたジョコビッチにとって、疲労の影響は隠しようがなかった。

初戦タイブレークで先手許す

迎えた決勝の立ち上がりは穏やかではなかった。第1セットはタイブレークにもつれ込み、ズベレフが7-9で先取した。世界一の座を守る難しさを感じさせる入りだった。

流れ渡さぬ王者の意地

それでもシナーは崩れなかった。第2セットのタイブレークを7-2で奪い返すと、第3セット6-3、第4セット6-4と主導権を渡さず、セットカウント3-1で押し切った。勢いに乗るズベレフを相手に土壇場で流れを引き戻した精神力こそ、連覇の原動力と言えるだろう。
今後は舞台を北米へ移し、この勢いを9月の全米オープンにつなげられるかが焦点となる。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

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