【夏の甲子園】2回戦・智辯和歌山 - 社 両校の地方大会戦績を紹介
第108回全国高校野球選手権大会は8月11日、阪神甲子園球場で第7日を迎える。
13時30分から2回戦第2試合として智辯和歌山(和歌山) - 社(兵庫)が行われる。
両校とも1回戦がなく、この試合が大会初戦となる。3年連続29回目の智辯和歌山と、3年ぶり3回目の社。夏の優勝3回を誇る強豪と、兵庫大会7試合をわずか3失点で勝ち抜いた公立校という顔合わせで、どちらも地元での決勝から2週間以上が空いている。
試合を前に、両校が地元でどんな戦いをしてきたのかを振り返る。
◆智辯和歌山(和歌山)― 5試合中3試合が2点差以内、競り勝っての3連覇
和歌山大会 全戦績
2回戦(7月13日) 智辯和歌山 6-0 那賀
3回戦(7月19日) 智辯和歌山 7-6 田辺
準々決勝(7月22日) 智辯和歌山 2-0 市立和歌山
準決勝(7月25日) 智辯和歌山 8-1 和歌山工※8回コールド
決勝(7月27日) 智辯和歌山 4-3 耐久
【通算】5戦全勝 27得点・10失点(1試合平均5.4得点・2.0失点)
3回戦は打ち合い、9回に勝ち越しソロ
シード校として2回戦から登場し、那賀を6-0で退けた初戦は無難な入りだった。
ところが3回戦の田辺戦でつまずきかける。
準々決勝の市立和歌山戦は一転してロースコアになる。2年生右腕・長井心海が6回を被安打4・無失点にまとめ、久葉亮太(3年)が残る3回を無失点。打線は8回に2番・荒井優聖(3年)の犠飛で均衡を破り、9回に山下の適時二塁打を加えて2-0の完封勝ちだった。
決勝も1点差、長井が7回被安打1
決勝の相手は創部初の決勝進出だった耐久。初回、長友の二塁打を足がかりに内野ゴロで先制し、4番・山田凜虎(3年)の左前打から楠本龍生(3年)が右翼へ2ランを放って3点を先取した。
◆社(兵庫)― 7試合3失点、最速151キロ右腕を擁する公立校
兵庫大会 全戦績
2回戦(7月10日) 社 5-0 六甲アイランド
3回戦(7月13日) 社 5-0 八鹿
4回戦(7月16日) 社 4-1 須磨翔風
5回戦(7月20日) 社 7-0 市尼崎※7回コールド
準々決勝(7月22日) 社 2-0 東播磨
準決勝(7月24日) 社 10-0 須磨学園※5回コールド
決勝(7月26日) 社 3-2 明石商
【通算】7戦全勝 36得点・3失点(1試合平均5.1得点・0.4失点)
7試合のうち5試合が完封
166校149チームが参加した兵庫大会を、7試合でわずか3失点。うち5試合が完封という数字が、このチームの性格をそのまま表している。
左腕・内田遥斗(3年)との二枚看板も効いている。3回戦の八鹿戦で6回を被安打1・無失点、準決勝の須磨学園戦でも先発して4回1/3を無失点に抑え、5回コールドの土台をつくった。
決勝は8回の逆転2ラン
公立校同士となった決勝の明石商戦は、社らしい試合だった。0-1の6回裏に6番・山口諒大(3年)の適時二塁打で追いつき、1-2と勝ち越された直後の8回裏、4番・小倉臣斗(3年)が逆転2ランを放って3-2とした。先発の岩井は痛めていた左臀部の状態が悪化して5回で降板し、2番手の内田が残る4回を被安打1・1失点でしのいでいる。
社は7月31日、49校の先陣を切って阪神甲子園球場での公式練習に臨み、岩井も投球練習を行った。
得点力はほぼ互角だが、失点の差は大きい。社の1試合平均0.4失点は今大会の出場49校で4番目の少なさで、岩井が投げた33回2/3の自責はほとんどない。
一方の智辯和歌山は平均2.0失点と数字こそ平凡だが、3回戦の7-6、準々決勝の2-0、決勝の4-3と、点の取り合いも我慢比べも両方勝ち切ってきた。
投手の使い方も対照的だ。
社は岩井が5試合に先発する軸のはっきりした形、智辯和歌山は長井と久葉をつなぐ形で、背番号1の和気は準決勝で6回1/3を1失点と力投している。
2回戦の見どころ
最大の焦点は、岩井が智辯和歌山打線をどこまで抑えられるかだ。地方大会で1点しか失っていない右腕に対し、智辯和歌山は本塁打3本を含む長打力を持ち、市立和歌山の好投手を攻略した経験もある。序盤に社が先制してロースコアに持ち込めば岩井のペース、智辯和歌山が長友を起点に足と長打で先手を取れば展開は変わる。決勝で降板した岩井の状態と、内田への継投のタイミングも見どころになる。
守る側から見れば、智辯和歌山の継投も鍵を握る。長井が試合をつくり、久葉が締めるのが和歌山大会の勝ちパターンだった。ただし1点勝負になれば、7試合で3失点の社の守りは簡単には崩れない。
地元・兵庫代表として阪神甲子園球場に立つ社にとっては、勝てば学校初の3回戦進出となる。この試合の勝者は3回戦で、同じ11日の第1試合で対戦する横手(秋田) - 敦賀気比(福井)の勝者と当たる。
なお「バーチャル高校野球」では、開会式と開幕試合から決勝までの全48試合を無料ライブ配信する。
13時30分から2回戦第2試合として智辯和歌山(和歌山) - 社(兵庫)が行われる。
両校とも1回戦がなく、この試合が大会初戦となる。3年連続29回目の智辯和歌山と、3年ぶり3回目の社。夏の優勝3回を誇る強豪と、兵庫大会7試合をわずか3失点で勝ち抜いた公立校という顔合わせで、どちらも地元での決勝から2週間以上が空いている。
試合を前に、両校が地元でどんな戦いをしてきたのかを振り返る。
◆智辯和歌山(和歌山)― 5試合中3試合が2点差以内、競り勝っての3連覇
和歌山大会 全戦績
2回戦(7月13日) 智辯和歌山 6-0 那賀
3回戦(7月19日) 智辯和歌山 7-6 田辺
準々決勝(7月22日) 智辯和歌山 2-0 市立和歌山
準決勝(7月25日) 智辯和歌山 8-1 和歌山工※8回コールド
決勝(7月27日) 智辯和歌山 4-3 耐久
【通算】5戦全勝 27得点・10失点(1試合平均5.4得点・2.0失点)
3回戦は打ち合い、9回に勝ち越しソロ
シード校として2回戦から登場し、那賀を6-0で退けた初戦は無難な入りだった。
ところが3回戦の田辺戦でつまずきかける。
先発した背番号1の和気匠太(3年)が3回1/3を5失点で降板。1-3の4回に1番・長友悠成(2年)の逆転3ランなどで5-3としながら再び逆転を許し、6-6で迎えた9回に8番・山下晃平(3年)のソロ本塁打でようやく突き放した。5投手をつぎ込んでの7-6だった。
準々決勝の市立和歌山戦は一転してロースコアになる。2年生右腕・長井心海が6回を被安打4・無失点にまとめ、久葉亮太(3年)が残る3回を無失点。打線は8回に2番・荒井優聖(3年)の犠飛で均衡を破り、9回に山下の適時二塁打を加えて2-0の完封勝ちだった。
決勝も1点差、長井が7回被安打1
決勝の相手は創部初の決勝進出だった耐久。初回、長友の二塁打を足がかりに内野ゴロで先制し、4番・山田凜虎(3年)の左前打から楠本龍生(3年)が右翼へ2ランを放って3点を先取した。
先発の長井は7回を被安打1・奪三振8・2失点。3-3に追いつかれた8回、山田がこの日4安打目となる左前打を放ち、相手の悪送球の間に走者が生還して4-3とした。投手陣は長井と久葉の2枚看板で、長井の大会通算は19回1/3。久葉は決勝・準決勝・準々決勝といずれも2番手として登板し、リリーフで大会を支えた。中谷仁監督は決勝後、いつ負けてもおかしくない5試合だったと振り返っている。なお主将の松本虎太郎(3年)は6月末に腰の手術を受け、3回戦で実戦に復帰した。
◆社(兵庫)― 7試合3失点、最速151キロ右腕を擁する公立校
兵庫大会 全戦績
2回戦(7月10日) 社 5-0 六甲アイランド
3回戦(7月13日) 社 5-0 八鹿
4回戦(7月16日) 社 4-1 須磨翔風
5回戦(7月20日) 社 7-0 市尼崎※7回コールド
準々決勝(7月22日) 社 2-0 東播磨
準決勝(7月24日) 社 10-0 須磨学園※5回コールド
決勝(7月26日) 社 3-2 明石商
【通算】7戦全勝 36得点・3失点(1試合平均5.1得点・0.4失点)
7試合のうち5試合が完封
166校149チームが参加した兵庫大会を、7試合でわずか3失点。うち5試合が完封という数字が、このチームの性格をそのまま表している。
チームの柱はプロ注目の最速151キロ右腕・岩井秀耶(3年)で、7試合中5試合に先発し、33回2/3を投げて失点はわずか1。準々決勝の東播磨戦では133球を投げて9回を被安打7・9奪三振で完封した。
左腕・内田遥斗(3年)との二枚看板も効いている。3回戦の八鹿戦で6回を被安打1・無失点、準決勝の須磨学園戦でも先発して4回1/3を無失点に抑え、5回コールドの土台をつくった。
決勝は8回の逆転2ラン
公立校同士となった決勝の明石商戦は、社らしい試合だった。0-1の6回裏に6番・山口諒大(3年)の適時二塁打で追いつき、1-2と勝ち越された直後の8回裏、4番・小倉臣斗(3年)が逆転2ランを放って3-2とした。先発の岩井は痛めていた左臀部の状態が悪化して5回で降板し、2番手の内田が残る4回を被安打1・1失点でしのいでいる。
社は7月31日、49校の先陣を切って阪神甲子園球場での公式練習に臨み、岩井も投球練習を行った。
過去2度の出場では2022年に1勝を挙げたものの2回戦で敗れ、2023年は初戦敗退。松下幸叶主将(3年)は壮行会で、2勝以上して歴史を変えたいと語っている。この試合に勝てば、学校として初の2回戦突破となる。
得点力はほぼ互角だが、失点の差は大きい。社の1試合平均0.4失点は今大会の出場49校で4番目の少なさで、岩井が投げた33回2/3の自責はほとんどない。
一方の智辯和歌山は平均2.0失点と数字こそ平凡だが、3回戦の7-6、準々決勝の2-0、決勝の4-3と、点の取り合いも我慢比べも両方勝ち切ってきた。
投手の使い方も対照的だ。
社は岩井が5試合に先発する軸のはっきりした形、智辯和歌山は長井と久葉をつなぐ形で、背番号1の和気は準決勝で6回1/3を1失点と力投している。
どちらも登板間隔は十分に空いており、球数制限が起用を縛る局面ではない。
2回戦の見どころ
最大の焦点は、岩井が智辯和歌山打線をどこまで抑えられるかだ。地方大会で1点しか失っていない右腕に対し、智辯和歌山は本塁打3本を含む長打力を持ち、市立和歌山の好投手を攻略した経験もある。序盤に社が先制してロースコアに持ち込めば岩井のペース、智辯和歌山が長友を起点に足と長打で先手を取れば展開は変わる。決勝で降板した岩井の状態と、内田への継投のタイミングも見どころになる。
守る側から見れば、智辯和歌山の継投も鍵を握る。長井が試合をつくり、久葉が締めるのが和歌山大会の勝ちパターンだった。ただし1点勝負になれば、7試合で3失点の社の守りは簡単には崩れない。
両校とも大会初戦で、実戦から2週間以上が空いている点も、序盤の入り方に影響しそうだ。
地元・兵庫代表として阪神甲子園球場に立つ社にとっては、勝てば学校初の3回戦進出となる。この試合の勝者は3回戦で、同じ11日の第1試合で対戦する横手(秋田) - 敦賀気比(福井)の勝者と当たる。
なお「バーチャル高校野球」では、開会式と開幕試合から決勝までの全48試合を無料ライブ配信する。