【夏の甲子園 2回戦】初出場初戦突破の東日大昌平と2年ぶり白星の青森山田 接戦を知る者同士の一戦

第108回全国高校野球選手権大会は8月13日、阪神甲子園球場で第9日を迎える。
16時開始の第2試合として、青森山田(青森) - 東日大昌平(福島)の2回戦が行われる。

初戦で3点のリードを守り切って1点差を逃げ切った青森山田と、最終回に勝ち越して初出場初勝利をつかんだ東日大昌平。どちらも1回戦を8月8日に戦い、中4日での再登板となる。
両校ともエース級を初戦で投げさせており、次戦での投手起用が試合の流れを左右しそうだ。
試合を前に、両校の戦いぶりを振り返る。

◆青森山田(青森)― 6点リードを3投手でつなぎ、1点差で逃げ切った

大会成績
1回戦(8月8日・第4日第1試合) 青森山田 6-5 遊学館

【大会通算】1戦1勝 6得点・5失点

序盤に6点、しかし4回以降は防戦一方

北信越を勝ち上がった遊学館との初戦。青森山田は立ち上がりから打線がつながった。

初回、5番・藤川哲(3年)の2点適時打で先制すると、2回には1番・川久保昂直(3年)のセーフティースクイズで加点。3回にも6番・向井那々瀬(3年)、7番・木村寿来(3年)の連続適時打で3点を奪い、3回までに6-0とリードを広げた。

だが試合はここから一変する。
2年生右腕の先発・手代森爽来は3回まで無失点に抑えたものの、4回に崩れて一挙4失点。6-4と2点差に迫られた。青森山田は中盤に継投を挟み、7回のピンチから背番号1のエース左腕・川久保をマウンドへ送る。その7回にも1点を失って6-5とされたが、川久保が以降を無失点でしのぎ、9回2死一、三塁の最後の場面は左飛に打ち取って逃げ切った。
兜森監督は「4回以降は防戦一方だったのでホッとした」と振り返っている。


エースの川久保は登板が短く、中4日で余力

初戦は先発の手代森が4回を投げ、エースの川久保は救援での短いイニングにとどまった。エースの残り球数に余裕があるのは、僅差の展開が続く可能性のある2回戦では大きい。中4日を挟んでの一戦で、先発を手代森・川久保のどちらに任せるか、あるいは初戦のように継投でつなぐかが焦点になる。

◆東日大昌平(福島)― 初出場が最終回に勝ち越し、エースが9回1失点で完投

大会成績
1回戦(8月8日・第4日第2試合) 東日大昌平 2-1 白樺学園

【大会通算】1戦1勝 2得点・1失点
9回表に勝ち越し、エースが投げ抜いた初勝利

今大会が春夏通じて初出場の東日大昌平。北北海道の白樺学園との初戦は、緊迫した投手戦になった。初回表に1点を先制したが、白樺学園に6回裏に同点適時打を許して1-1に。以降も動かない展開が続いたが、9回表、2番・入ケ町隼仁(3年)の勝ち越し適時打で均衡を破り、2-1とした。

投げては最速148キロを誇るエース右腕・照沼佑崇(3年)が9回を6安打1失点で完投。
立ち上がりの制球に苦しんだが、大きく崩れることなく初出場校を初勝利へ導いた。試合時間は2時間6分。指名打者を含む打線の中で、勝負どころで一本が出たことが、接戦をものにした要因となった。

エースの完投明け、中4日でどう起用するか

初勝利をたぐり寄せた一方で、照沼はこの試合で9回を一人で投げ抜いた。中4日は空くものの、完投明けでの連投がどこまで利くかは読みにくい。1週間500球以内の球数制限を踏まえても登板は可能とみられるが、初戦から続く接戦を勝ち抜くには、照沼に次ぐ投手の見極めも鍵になりそうだ。

【夏の甲子園 2回戦】初出場初戦突破の東日大昌平と2年ぶり白星の青森山田 接戦を知る者同士の一戦

初戦の投手の使い方は対照的だ。青森山田はエースの川久保を救援で温存する形になり、中4日を経てもエースに余力が残る。

対する東日大昌平は照沼が9回を投げ抜いており、完投明けでの再登板となる。エースの疲労という一点では青森山田に分があるが、照沼の状態が戻れば互角の投手戦になる。

勝ち方の質も異なる。青森山田は序盤に大量点を奪える打線の勢いを見せた一方、リードを守り切る展開の難しさも味わった。東日大昌平は少ない好機を確実にものにして接戦を制しており、1点を争う展開への慣れがある。
打線が振れている青森山田と、競り合いに強い東日大昌平、どちらの持ち味が出るかが見どころだ。

2回戦の見どころ

第一は投手起用だ。中4日という条件は同じだが、初戦での消耗が違う。

青森山田はエース左腕・川久保を短いイニングに抑えており、先発でも救援でも計算できる。
東日大昌平は照沼が完投しているため、立ち上がりの状態と、二番手をどこで投入するかが問われる。序盤にリードを奪えるかどうかが、両エースの起用法を大きく左右する。

第二は接戦への強さだ。
青森山田は6点を先行しながら1点差まで詰め寄られた初戦を、粘って逃げ切った。東日大昌平は最終回に勝ち越す、緊迫した試合を勝ち抜いてきた。
どちらも1点差の重みを知るチーム同士で、終盤までもつれる展開になれば、勝負どころでの一本と継投の判断が勝敗を分ける。

第三は指名打者(DH)の使い方だ。

今大会から夏の選手権で初めて導入されたDH制を、東日大昌平は初戦で採用している。攻撃と守備の役割をどう組み立てるか、両校の起用の違いにも注目したい。この試合の勝者は、3回戦へと駒を進める。

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