「イイ女」はもう卒業?! イイ女でいさせてくれる彼を見つけて

A子を見ていて、CAとして活躍する友人B子が合コンでのエピソードを話してくれたときのことを思い出した。彼女が席に着いて間もなく、向かいに座っていた男性がこう言ったそうだ。

「君ってさ、英語ペラペラの海外育ちですって感じだよね。お酒はワインが好きで、趣味はヨガに料理にバレエとかでしょ。いつ見ても笑顔だし本当、イイ女って感じだよね。」と。

私は思わず笑ってしまった。“バレエ”という3文字を“ゴルフ”に置き換えさえすれば、それは紛れもなく彼女だからである。しかし、B子に言わせてみるとそれは笑い事ではなく、まだ自分のことをほとんど何も知らないはずの相手が自分の9割を知った様子で、それを“イイ女”という風にあっさりとカテゴライズしたことが悔しくてたまらなかったという。


更に言えば、誰に強制された訳でもないのだが、残りの時間を“イイ女”として過ごさなければいけないような気がして負担だったそうだ。溜め息をつきながら苦笑いする彼女の姿がとても印象的だった。

A子とB子の例に登場した二人の男性。期待に応えなくてはならないと焦燥感に駆られ、思わず息の詰まってしまう、“イイ女でいなきゃと思わされる人”。ではそれにに対して“イイ女でいさせてくれる人”とは一体どんな人物なのか。

先日たまたま手にした人気女性誌で、肉食男子でもなく草食男子でもない仙人男子という耳新しいジャンルが紹介されていた。記事によると、穏やかで、肩ひじ張らず、自然体で過ごせる男性のことを言うのだとか。

“仙人男子”に、私なりの解釈を加えるとすると、自然体で心地良い恋愛が出来る相手=各々にとっての(十人十色の)仙人男子=“イイ女でいさせてくれる人”。
そう考えたら分かりやすいかもしれない。

自然体で心地良い恋愛ができる相手。私もそんな恋愛をしたことがあった。喜怒哀楽の変化に富んだ、さぞかし手のかかったであろう私をいかなる時も抜群の安定感で受け止め、火に油を注ぐことなく温かい視線と言葉でいつもなだめ安心させてくれた。

「イイ女でいなきゃ…」などという強迫観念に駆られることなど一度も無く、ノンストレスで私らしい日々を送ることができた。彼は、まさに私にとっての仙人男子と言えたであろう。

これらを振り返ってみると、傍から見た“イイ女”かどうかは別として、自分が自分に納得のできる“イイ女”かどうか。つまりは自分に制御をかけず、活き活きとした日々を送ること、それこそが幸福へと繋がるのでは。


もちろん恋愛は利便性だけで選ぶことはできず、好きになることが大前提だが、もしどちらかを選べるとしたらどちらの選択をするだろうか。

一般的な“イイ女”=“イイ女でいなきゃと思わされる人”? もしくは、自分自身の思う“イイ女”=“イイ女でいさせてくれる人”?

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