しなやかに生きる上で、本当の強さを手に入れるためのステップ【心屋仁之助 塾】
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「本音が言えない、その場で言い返せず後悔するのが悩み」という、とびちゃんさん(33歳 主婦)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。
■とびちゃんさんのお悩み20歳頃までは、いわゆる毒舌タイプだったのですが、当時付き合っていた彼に対して、友人の前で彼のことをバカにし、その後にマジ切れされてから、私の性格が一変しました。これまでも人を傷付けてきたなとか、だから友達と言える人が少ないんだとか反省したのです。その彼とは結婚しました。今まで私のことを否定したり、怒ってくれる人っていなかったので、私に必要な人だなと思いました。(天敵をパートナーに、その通りでした)
しかし、顔を合わせるとケンカになる毎日にうんざりしてます。もっと穏やかに毎日過ごしたいです。
小さい時のことを思い返すと毒舌&自分勝手さ故に、女子からのシカトを喰らいました。気の強かった私は、屁とも思わなかったのですが、見えない傷が残ってるのかなと想う時があります。
それから幼い頃、父から性的虐待を受け、今でも癒えない傷として残ってます。あの時もなぜやめて! と言えなかったのかと悔しくなります。どのようにこれらを克服していけばいいのでしょうか。よろしくお願いします。
■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりあの頃のショッキングな出来事を通して、とびちゃんさんの心の奥に「負けてはいけない」という気持ちが芽生えたのではないかと感じました。毒舌や強気は、負けたくない気持ちや、強さでねじ伏せるような人を許すもんか、といった“反骨精神”の表れでもあるかもしれません。
あれから、とびちゃんさんの中に封印した感情があるような気がします。それは「こわい」気持ち。
「本音が言いたい」ということと、「『やめて!』と言えなかった悔しい気持ち」、これらの根っこは実は同じかもしれません。それが本音であり、「こわい」もしくは「こわかった」という心の叫び。この気持ちを自分で受け止めてあげることが、あの頃の自分を癒やし、また他人に脅威を感じることなく生きていける大きなヒントになります。
とびちゃんさんが毒舌だったり、気が強かったのは、自分を強く見せることで怖そうな相手(特に男性)を威嚇・けん制し、自分を守る必要があったのかもしれません。あの頃、自分を守ってあげられなかったかわりに、もう誰にも傷つけられないように、攻撃されないように、相手の優位に立ち、弱みをみせまいと頑張ってこられたのかもしれませんね。そう。
毒舌や強気、実は「こわいよ~!」という心の叫びでもあったのだと思います。
あの頃、とてもショックだった。悲しかった。腹が立った。そしてそんな自分を守ってあげられなかったことも、どんなに悲しくて悔しかったことでしょう。
人はショックを受けた瞬間、子供の頃は特に、びっくりして心のフタが閉じることがあります。とっさの言葉が出ないかわりに、時間が経って冷静になると、ようやく恐怖や怒りがこみ上げてきます。でももうその時点ではどうすることもできないことが多く、より悔しさや悲しみが増長されてしまいますね。
とびちゃんさんの周りに、話を聞いてくれる人がいらっしゃったことを願っています。とはいえ、よく頑張ってご自分を守って来られましたね。
もう助けてって言ってもいいんですよ。こわかった。悲しかった。ビクビク怖がっていた弱い自分を認めてあげることが、本当の強さに繋がってゆきます。今までずっと守ってきた心の中の柔らかくて弱い部分に勇気を持って触れてあげることが大切な人と穏やかな信頼関係を築いて行くためのステップ。
もう武器を下ろして丸腰のまま、とびちゃんさん自身が『大切な人』として周りと繋がっていけるとき。
心からの笑顔がより輝いていきますよう、応援しています。
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