何故男女の友情は存在しないといわれるのか…その理由とは?

●男女の友情について、しっかり調べてみたらわかったこと2012年。カナダ・ウィスコンシン大学オークレール校の心理分析班が、男女の友情について綿密な調査を行っています。

この調査は18歳から52歳までの男女400人を対象に行われ、対象者全員に「異性の友人」についての意識調査を実施したのですが、その結果大半が相手に対して異性としての魅力を感じることがある、と回答していたことが明らかになっています。

さらに「自分と相手の間には、男女間の友情がしっかり存在している」と強調していた対象者ほど、掘り下げてみると実際には異性の友人に対して、友情以上の気持ちを抱いているケースが多く見受けられていたとも報告されています。

考えてみれば、確かに私達の周囲で過剰に仲が良い男女が「最高の友人」とお互いを称している裏で、後々やはり男女の関係に発展してしまったなんていう話はごまんと存在しています。男女間の友情の正当性を過度にアピールする人ほど、大人の関係に発展することにジレンマをおぼえているといったところでしょうか。

●成人しておいて「男女間の友情」なんて、野暮というもの?同性同士の友情だって、ちょっとした些細なことでバランスが崩れてしまう可能性があるものです。これがそもそも異性同士であれば、さらにバランス崩壊の危機となる懸念材料は増えても当然というもの。
私達も所詮は動物。子を産み、育てていかなければならない宿命を持っています。

元々男女とはお互いを友情としてではなく、子孫を残すためのパートナー選びによって結ばれるのですから、男女間の友情なんて、本来は成立しないほうが自然ということでしょう。

事実、筆者も男女間の友情が結局恋愛感情にすり替わってしまった経験をしてきましたし、恐らく皆さんの周りにも、そんなお友達がいらっしゃったはずです。

大人には、それに見合った男女の間柄があると割り切ってしまうしかない、ということかも知れませんね。

●おわりに冒頭でご紹介したウィスコンシン大学オークレール校のブレスク・レチェック助教授が、「男性はオスとしての本能があるため、なるべく多くの女性と関係を持とうとする。女性の友人に対しても惚れやすくなっているのは仕方がない」と、このようにコメントしています。

なんだか男性の浮気性を、本能のせいにしているように思えないこともないのですが、ブレスク助教授のコメントは、男性にとっては身に沁みて実感できるところです。


もちろん中には本当の友情で結ばれる男女もいるにはいるはずですが、それは特例中の特例で、例えばクマがトラと野外で出会って喧嘩もせずに連れ合うほど珍しい状況であると言えるのではないでしょうか。基本的には、男女の友情とはなかなか成立させることが難しいものであると思って間違いはないのでは。

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