意外な結末。「二番目に好きな人」と結婚した女性のその後
私がまだ結婚していないとき、ある新婚の先輩のお家にお邪魔する機会がありました。キッチンで片づけの手伝いをしているとき、私が「○○さんすごくお幸せそうでうらやましいです! 幸せな結婚のコツってなんですか?」とたずねると、彼女は少し考えて「二番目に好きな人と結婚することかなあ」といいました。
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私は驚いて「結婚って、一番好きな人とするものではないのですか?」と聞き返したのですが、それに対する先輩の答えは「恋愛なら一番好きな人がいいのだけど、結婚して生活をともにすると、カッコいいところばかり見てるわけにいかないから、必ずがっかりすることが起きるでしょ。
そうしたら相手に対する自分の思い入れが強いだけに、イヤになる気持ちも一気に高まると思うの。だから結婚なら二番目に好きな人、ようは気持ちが盛り上がりすぎていない相手としたほうがうまくいくと思う」でした。ちなみに先輩のご主人様も彼女からすると「二番目に好きな人」だけど「今すごく幸せ」なのだと…。
私は帰り道、先輩の話を思い返し悶々と考えました。
恋愛の先に結婚があるとすれば、やはり一番好きな人と結婚できるのが幸せだと思うけど…二番目に好きな人って、いわゆる「キープ君」ってこと?
そもそも恋愛しているときは一番も二番もないような…などなど、疑問は深まるばかりで納得できないものの、すごく好きな人には思い入れが強すぎる分、がっかりしたときの落ち込みぶりも激しくなりそうなのは何となく理解できました。
そしてそれから数十年(?)たち、今年銀婚式を迎える友人(前述の先輩女性とは別です)と先日ランチしました。私は彼女の結婚式にも出席していたので、昔話にしばし花が咲いたのですが、そのとき彼女が「私、すごく好きだった彼とは結局結婚できなくて、今でも彼のことを思い出すんだけど、振り返ってみればやっぱりこれで(彼と結婚しなくて)よかったのかなって思う。今が幸せだし、まあ色々細かいことはあるけど、夫も基本はいい人だし」といったのです。